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ChatGPTとは|始め方・使い方やできること、活用事例、おすすめ機能を紹介
リリースと同時に世界的な注目を集めたChatGPT。すでに仕事で使っている方もいれば、名前だけ聞いたことがあるという方もいると思います。
この記事では、ChatGPTに興味関心のあるあらゆる方向けに、ChatGPTの概要について徹底解説していきます。ChatGPTとは何かを紹介した上で、始め方・使い方やできること、活用事例、おすすめの機能を紹介します。
ChatGPTの機能や便利な使い方を知りたい方はぜひ参考にしてください。
また、スキルアップAIでは毎週無料で実践的AI勉強会「スキルアップAIキャンプ」を実施しています。AIやデータ分析を主なテーマとして扱っており、ChatGPTを活用する上で欠かせないプロンプトエンジニアリングなど、ChatGPTに関するテーマも取り扱っています。参加は無料なので、お気軽にご参加ください。
ChatGPTとは
ChatGPTとは、2022年11月にOpenAI社がリリースした自然言語処理モデルです。対話型の言語モデルを使用しているため、人間のように自然な会話形式で回答できるのが特徴です。また、大量のテキストデータを学習することで、精度の高いやり取りを可能にしています。
ChatGPTはリリース前から大きな注目を集め、リリース後5日間でユーザ数100万人、2ヶ月間でユーザ数1億人を突破しました。2023年9月現在では、ビジネスにおける活用も進み、多くの企業にChatGPTが導入されています。
OpenAI社は、イーロン・マスク氏らアメリカの企業家や投資家などによって、2015年に設立されました。以降、人工知能の研究・開発を行っています。
2018年にGPTがリリースされたのち、GPT-2、GPT-3を続々と発表しました。そして2022年11月、GPT-3.5にあたるChatGPTが発表され、2023年3月にはGPT-4も発表されました。
これまでも対話型生成AIは存在していましたが、ChatGPTは従来の対話型生成AIに比べて会話能力やタスク解決力が遥かに高いといわれています。
ChatGPTを利用する際の注意点
ChatGPTは非常に便利な反面、注意するべき点もいくつかあります。ChatGPTに限った話ではありませんが、以下の点において注意が必要です。
幻覚
誤った情報を本当の情報のように提示することがあり、このような現象を「幻覚」といいます。重要な判断に利用する際は人間によるチェックを徹底するようにしましょう。
バイアス
偏見や差別的な内容を含む回答を生成することがあり、このような回答を「バイアスを含む回答」といいます。どのような大規模言語モデル(LLM)を用いたとしても、バイアスを含む可能性はゼロにはならないため、センシティブな回答を利用する際は人間によるチェックが必要になります。
カットオフ
ChatGPTは基本的に、大規模言語モデル(LLM)の学習データ期間よりも未来のことを回答できません。ChatGPTの言語モデルであるGPT-3.5やGPT-4は、2021年9月までのデータによって学習されています。ChatGPTは基本的にそれよりも未来のことを回答できないため、プロンプトに最新情報を加えるなどの工夫が必要です。
そのほか、ユーザがChatGPTに入力した情報は、ChatGPTに利用される可能性があるため、機密情報や個人情報をChatGPTに入力しないよう注意する必要があります。
以下の動画では、ChatGPTを仕事で利用する方に向けて、ChatGPTのリスクについて解説しています。また、企業が取るべき対策も紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
ChatGPTの利用料金
ChatGPTは、基本的に無料で利用できます。ChatGPTの機能性を考えると、無料で利用できるのは驚きです。Google検索のように気軽に利用できます。
ChatGPT Plusの特徴や料金
ChatGPTには、ChatGPT Plusという有料のプランもあります。ChatGPT Plusにすることで、無料版にはない特典を利用できます。具体的には、以下の4つの特典があります。
ChatGPT Plusの料金は月額20ドルで、クレジットカードでのみ決済可能です。
ChatGPTの始め方・ログイン方法
ここでは、ChatGPTの始め方をブラウザとアプリに分けて紹介します。
PC・スマホのブラウザで始める方法
PC・スマホのブラウザで始める方法は、次の通りです。
- ChatGPTの公式サイトにアクセスする
- 「Sign up」を選択してアカウント登録に進む
- メールアドレスとパスワードを入力する
- メールアドレス宛にメールが届く
- 名前と生年月日を入力する
- 電話番号を入力する
- 届いたコードを入力する
届いたコードを入力して認証されたら、登録完了です。
アプリで始める方法
アプリで始める方法を、iPhoneとAndroidに分けて紹介します。
iPhoneでChatGPTのアプリを利用する場合は、AppStoreからアプリをダウンロードしましょう。アカウントの登録方法は、ブラウザの方法と同様です。
Androidに関しては、Google Playからダウンロードできます。こちらも始める方法は、ブラウザと同様の流れです。
アプリをダウンロードすれば、ブラウザを開かなくて済みます。スマートフォンからChatGPTを利用する場合は、アプリの利用がおすすめです。
ChatGPTの使い方
次に、ChatGPTにログインした後の使い方を紹介します。使い方は簡単で、一番下の枠(入力ボックス)に聞きたいことを入力するだけです。
分からないことをGoogleで調べるとき、キーワードを入力すると思います。例えば、おすすめの夕飯の献立を知りたい場合、「夕飯 献立 おすすめ」などと検索するでしょう。
ChatGPTの場合は、文章での検索が可能です。例えば、「夕飯の献立を考えてください」と入力します。すると、次のような答えが返ってきます。
このように、知りたい内容を文章で入力すると必要な情報を提示してくれるのです。
ChatGPTでできること
ChatGPTでできることは、主に下記の10個です。
- 質問に対する応答、対話
- テキスト分類
- コードの生成・添削
- 計算
- 文章の要約
- 文章の校正・校閲
- 言語の翻訳
- 情報の整理
- URL先の情報の要約(プラグイン利用時)
- 画像生成(プラグイン利用時)
ChatGPTは、プログラミングのコードの生成から情報の整理まで、さまざまなことができます。
情報の整理に関しては、表や箇条書きなどの形式を指示すると、指示通りに情報をまとめてくれます。また、テキストの生成に関しては、小説やキャッチコピー、歌詞の作成も可能です。
ChatGPTができないこと
ChatGPTができないこと(苦手なこと)は下記の通りです。
- 2021年9月以降の情報の収集(※有料プランかつGPTsを利用すれば可能)
- 未来の予測
- 人間の深層心理の分析
ChatGPTは、2021年9月までの情報しかインプットされていません。そのため、2021年9月以降に関する質問には回答ができません。しかし、有料プランに登録して拡張機能やGPTsを利用すれば、最新の情報を収集できます。
そのほか、未来予測や人間の深層心理などは苦手とされており、十分な対応を求めるのは難しいでしょう。
ChatGPTを使ってみた例とポイント
ChatGPTを使ってみた例とポイントを紹介します。ChatGPTを仕事で使うことを想定して、まずはクライアントに送るメールの作成を依頼してみましょう。
完成度の高いメールを作成してくれました。このように活用すれば、お礼メールのテンプレートを調べて一から作成する手間を省けます。
他の例も紹介します。研修の担当者が社内でプレゼンするために、以下の内容を質問してみました。
回答は、以下の通りです。
ここでポイントとなるのは、「どの社員が聞いてもわかるように」という具体的な指示と、「社内に向けてプレゼンします。」という状況の説明です。「ビジネスマナー研修のメリットを教えてください。」という単純な指示であれば、同様のアウトプットは得られないでしょう。この2つの条件を加えることで、より具体的なメリットを引き出せました。
このように、求めているアウトプットを引き出すスキルをプロンプトエンジニアリングといいます。プロンプトエンジニアリングについて詳しくは以下の記事で解説しています。
ChatGPTのプロンプトエンジニアリングとは|7つのプロンプト例や記述のコツを紹介
ChatGPTをより効果的に利用したい方は、ぜひ参考にしてください。
政府や企業のChatGPT活用事例
ChatGPTが登場してから、政府や企業でもChatGPTが活用されるようになり、活用事例は急速に増加しています。これまでにリリースされた記事を表で紹介します。
リリース日 | ジャンル | 記事のタイトル |
---|---|---|
2023年2月15日 | 旅行 | Chat-GPT と連携、越境EC向けにAI学習させた「多言語チャットコマース」サービスを提供開始 |
2023年3月14日 | 旅行 | AI音声アシスタントAVA – 世界初のChatGPT搭載ホテル向けAIスピーカー |
2023年3月31日 | 医療・健康 | Flora株式会社がChatGPTをFemTechに活用した「Flora AI」を開発 |
2023年3月20日 | 不動産 | 不動産AIアシスタントChatGPT搭載の『不動産AIチャット』 |
2023年3月22日 | 教育 | AI技術「ChatGPT」を活用した小学生の疑問に答えるキッズAI博士「AIウィー子ちゃん」のサービス提供開始 |
2023年3月23日 | 就活 | 転職口コミサイト『転職会議』、ChatGPTのAIを活用した企業口コミの要約情報を提供開始 |
2023年2月12日 | ビジネス | ChatGPT活用!「CalqTalk」が会話文脈の理解を実現|株式会社KandaQuantumのプレスリリース (prtimes.jp) |
2023年3月30日 | マーケティング | 日本初!マーケティングオートメーションシステム「Boken」がChatGPTによる自動文章生成に対応 |
このように、幅広いジャンルでChatGPTが活用されています。ChatGPTを活用する業界や企業は、今後ますます増えていくでしょう。
ChatGPT登場以降の採用市場の動き
ChatGPTの登場以降、採用市場の動きにも変化があり、ChatGPTに関連した求人も急増しています。
株式会社キープレイヤーズは、日本国内で働く20代から50代の経営者・人事として働く250名を対象に、「ChatGPTと採用」に関する意識調査を実施しました。その結果、約6割がChatGPTをサービスに組み込みたいと回答しました。その上で、約2割がChatGPTを活用できる人材を積極的に採用したい、約4割が採用候補者がChatGPTを活用できたら採用意向度が高まると回答したのです。
引用:PR TIMES 約4割が「採用候補者がChatGPTを活用できたら採用意向度が高まる」と回答/ChatGPTと採用に関する意識調査を実施
ChatGPTに関連した求人
実際に、求人サイトでChatGPT関連の求人を検索したところ、多くの求人情報が掲載されていました。(※2023年9月30日時点)
具体的な求人として、メルカリでは生成 AI・LLM専任のチームが立ち上げられ、LLMを得意とするエンジニア・デザイナーが求められています。
引用:https://twitter.com/maze_rapid/status/1640152459900514304?s=12&t=sxI6U3AZUEPg708x397lSg
ChatGPTの著作権・商用利用について
ChatGPTによって生成された文章の権利は、利用者に譲渡されています。そのため、基本的には著作権・商用利用ともに問題ありません。
しかし、ChatGPTはWeb上のテキストデータを元にしており、中には著作権が存在する情報もあります。
そのため、ChatGPTが作成した文章を商用利用する場合には、著作権を侵害していないか確認しましょう。具体的には、コピペチェックツールを用いたり、元となる情報の権利者を確認したりする必要があります。
ChatGPTのおすすめChrome拡張機能
Chromeの拡張機能を利用すれば、ChatGPTをより便利に活用できます。
例えば、WebChatGPTという拡張機能をダウンロードすると、インターネットで最新の情報を検索できるようになります。ChatGPTは本来2021年9月までの情報しか反映できませんが、WebChatGPTを活用すれば、インターネットで検索した内容をChatGPTの回答に追加できるため、回答に最新の情報を反映してくれるのです。
また、ChatGPT for Googleもおすすめの拡張機能です。調べ物をするときに、Google検索とChatGPTを同時に使用することも多いと思います。この拡張機能を利用すれば、Google検索の結果と一緒にChatGPTの回答も表示されます。
ほかにも便利な拡張機能がたくさん開発されています。目的に応じてさまざまな拡張機能を利用してみましょう。
ChatGPT以外のおすすめ生成AIサービス
ChatGPT以外にも、便利な生成AIサービスが登場しています。中でもおすすめの6つの生成AIサービスをピックアップして紹介します。
Gemini
Geminiは、Google社が提供している生成AIサービスです。Googleの大規模言語モデルの「PaLM2(Pathways Language Model)」をベースに開発されました。
ネイティブマルチモーダルであることや、優れた推論能力を持っていることが特徴です。Googleのさまざまなサービスに順次導入されており、利用シーンが増えることが予測されます。
Copilot
Copilotとは、Microsoft社が提供する検索エンジンBingにAIチャットを実装したツールです。2023年2月にGPTが組み込まれ、検索エンジンBingと連携して高度な検索が行えるようになりました。
料金は無料です。最新情報が反映されたり、出典が確認できたりするメリットがあります。
Copilot for Microsoft 365
Copilot for Microsoft 365は、2021年にOpenAIとGitHubが共同開発したAIベースのコード補完ツールです。GPT-3がベースとなっており、リアルタイムでコードを自動補完してくれます。
料金は1ヶ月10ドル(1年であれば100ドル)で、プログラマーにおすすめの生成AIサービスです。
Microsoft Copilot
Microsoft 365 Copilotは、2023年3月にMicrosoftから発表された生成AIツールです。Microsoftが展開している以下のサービス内で利用できます。
- Word
- Excel
- PowerPoint
- Outlook
- Teams
Microsoft Copilotを利用することで、単調な作業を効率化でき、業務の生産性向上につながるでしょう。2023年9月時点では、限定的に提供されています。
Notion AI
Notion AIとは、Notionアプリ内で使える生成AIサービスです。Notion AIでは、以下のようなテンプレートが用意されています。
- 会議の議題や議事録作成
- セールスメール文面の作成
- プレスリリース文面の作成
- ToDoリストの作成
うまく活用すれば、業務の大幅な効率化が可能です。無料版と有料版があり、無料版は利用回数20回までという制限があります。有料版の料金は1ヶ月で10ドルです。
ChatGPTに関するおすすめの講座
最後に、ChatGPTに関するおすすめの講座を紹介します。ChatGPTに関する理解をさらに深めたい方は、受講を検討してみましょう。
ビジネスパーソンのための対話型生成AI講座
本講座は、生成AIの導入を検討する上で必要な基礎知識を1日で習得できます。特徴は、次の3つです。
- 業務に役立つプロンプトの作成方法を習得できる
- 対話型AI全般で使えるプロンプトの技術を学べる
- プロンプトエンジニアリングの要点を学べるカリキュラム
生成AIをビジネスで活用していきたい方に幅広くおすすめできる講座です。
講座の一部を視聴できるトライアル版もありますので、まずは内容や分かりやすさを確かめたいという方は、トライアル版を視聴してみてください。
大規模言語モデル(LLM)利活用講座
本講座は、大規模言語モデル(LLM)の仕組みや使い方を学び、最終的には実践力を身につけることができます。特徴は、以下の4つです。
- プロンプトエンジニアリングを体系的に学べる
- GPTをはじめとした大規模言語モデルの仕組みや使い方を学べる
- 大規模言語モデルを組み込んだアプリの開発方法を学べる
- プロンプトエンジニアリングの要点を学べるカリキュラム
主にデータサイエンティストやAIエンジニアの方を対象にしており、プロンプトエンジニアリングを体系的に学びたい方やGPTサービスを活用したアプリを開発したい方におすすめの講座です。
スキルアップAIキャンプ
スキルアップAIキャンプは、スキルアップAIが毎週水曜日に実施しているオンライン勉強会です。AIやデータ分析を主なテーマとして扱っており、ChatGPTを活用する上で欠かせないプロンプトエンジニアリングなど、ChatGPTに関するテーマも取り扱っています。
参加は無料のため、まずはChatGPTに関する知識を深めたい方におすすめです。ぜひお気軽にご参加ください。
ChatGPTに関するよくある質問
ここでは、ChatGPTに関するよくある質問とその回答を紹介していきます。
Q.ChatGPTの無料期間はいつまでですか?
2024年8月現在では、ChatGPTは無料で利用できます。有料プランは月額20ドルです。
Q.ChatGPTが使えない・ログインできないときの対処法は?
ChatGPTが使えない・ログインできないときは、以下の方法を試してみてください。
- アカウント情報が正しいか確認する
- ページを再度読み込む
- ブラウザのキャッシュをクリアする
- ChatGPTのサーバー障害を確認する
- ブラウザのキャッシュを削除する
Q.ChatGPTの文字数制限は?
2023年5月時点で、無料版で最大4,097トークンまで入力できるといわれています。日本語1文字を2トークンと仮定した場合、約8,000文字まで入力が可能です。有料版のGPT-4では、約2倍と約8倍のトークン数に対応したバージョンがあります。
まとめ
この記事では、ChatGPTの概要について幅広く紹介しました。ChatPGTは文章やコードを生成したり、調査を補助したりと、大変便利なサービスです。うまく活用することで、業務の効率化や生産性の向上につながります。
そのためには、プロンプトエンジニアリングのスキルが重要です。プロンプトエンジニアリングにはプログラミングのスキルが求められる場合があります。
ChatGPTのプロンプトエンジニアリングとは|7つのプロンプト例や記述のコツを紹介
スキルアップAIでは、毎週「スキルアップAIキャンプ」を実施しています。AIやデータ分析を主なテーマとして扱っており、プロンプトエンジニアリングに関する講座も実施予定です。参加は無料なので、ChatGPTを使いこなしたい方、プロンプトエンジニアリングのスキルを身につけたい方は、ぜひお気軽にご参加ください。
なお、給付金の対象となるコースも新しく登場しました。「ビジネスパーソンのための対話型生成AI講座」や「大規模言語モデル(LLM)利活用講座」を含めた7講座を受講できる「プロンプトエンジニアコース」は、一定の条件を満たすことで、受講料の70%が支給されます。説明会を開催しているので、興味のある方はお気軽にご参加ください。
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