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AIニュースまとめ(4月19日週)
こんにちは。スキルアップAIの手柳です。
スキルアップAIでは、AIに関するニュースをピックアップし、週間で紹介しております。
今回は、4月19日週のAI関連のニュースを紹介していきます。
◇将棋界でも“見える化“
- 対局番組でのAIの導入
- 形勢を勝率という形で表示
将棋界でも”見える化”が進んでいます。
ニコニコ生放送やABEMAにつづいて、NHKでも将棋の対局番組にAIが導入されており、対局中に、AIが計算を行いその時点での勝率や最善手などが画面に表示されます。
私も実際に見たことがありますが、一手打つたびに勝率が変動するので、刻一刻と変化する戦況をリアルに感じることが出来るので緊張感が伝わってきて非常に楽しめました。
何が起こっているのか分からないという状況から、有利不利が一目で分かるようになったので、初心者や将棋を知らないという方からも好評のようです。
最近では野球中継にもAIが導入されていて、AIがピッチャーが次に投げる球種やコースのどを表示してくれます。
スポーツに限らず競技はルールを知らないと見ていてもなかなか楽しむことが出来ませんが、AIの”見える化”で新たなファンの獲得につながるかもしれません。
◇牛の“鼻”から品種を判別
- 鼻紋から和牛の個体識別
- スマートフォンのカメラで判別可能
香港の華和結ホールディングスは、和牛の鼻紋を採取・識別するAI技術を開発しました。
スマートフォンで牛の顔を写すと、鼻を特定し鼻紋を採取してり照合したりできます。
現時点での鼻紋だけでなく、成長後の鼻紋との照合も可能です。
動物の鼻の模様である鼻紋は、人間でいう指紋のようなもので個体ごとに違うため個々の識別に用いられます。
これまでの方法では、魚拓のように牛の鼻にインクを塗って和紙に跡を付けて鼻紋を採取していたそうです。
しかし、この方法だと牛に負担がかかったり、熟練した技術を持つ作業員が必要だったりと問題がありました。
今回の新技術により、牛と作業員の負担軽減につながるといいます。
同じような研究で、犬の鼻紋を判別するAIというのも既に開発されています。
こちらもカメラで写すだけなので、スムーズに識別を行うことができます。
いずれは人間の指紋認証も触れることなく、カメラから行えるようになるかもしれませんね。
◇EU、AI規制案発表
- EUがAI利用に関する規制案を発表
- 公共空間における捜査目的での顔認証
欧州連合欧州委員会は、AIの利用を制限するEU初の規制案を発表しました。
東洋経済新聞によると(会員制のためリンクは掲載していません)、AIのリスクを「禁止」「高リスク」「限定的なリスク」「最小限のリスク」の4段階に分けて制限するそうです。
最も厳しい「禁止」では、個人の信頼性を格付けする「スコアリング」や、公共空間での法執行を目的とした生体認証などが原則禁止となります。
違反すれば最高3000万ユーロ(約39億円)、もしくは違反した企業の売上高の6%の罰金が科されます。
個人のプライバシーを守るためにも規制は必要ですが、規制が厳しくなりすぎると逆に産業としての成長に制限がかかったり、テロなどの犯罪対策にも影響が出たりするのではないかと心配になります。
◇サメ研究にAIを
- 観察の難しさから進まないサメの生態研究
- AIでサメの種類を判別
サメの生態研究にAIやドローンが用いられるようになってきました。
映画などの影響でサメは人を襲うというイメージを持つ人も多いと思いますが、「International Shark Attack File 」によると2019年のサメによる年間死者数は5人と非常に少数です。
一方で年間のサメの捕獲量は数千万匹と言われ、絶滅の危機に瀕している種も少なくありません。
しかし、保護しようにもサメの生態は、観察の難しさ、その種類の多さなどからあまり研究が進んでいませんでした。
そこで、近年ではAIやドローンを活用して、サメの生態を解明しようという研究が活発になっています。
具体的にはドローンで捉えた映像から、AIがサメを探知して個体識別などが出来るようになり、サメの行動を追ったり、サメによる事故を未然に防いだりができるようになります。
野生動物のAIが用いられることが多くなってきました。
人と動物が接触せずとも行えるので、お互いにとってリスクが少なくなり安全に研究が進められますね。
おわりに
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