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AIニュースまとめ(4月26日週、5月3日週)
こんにちは。スキルアップAIの泉です。
スキルアップAIでは、AIに関するニュースをピックアップし、週間で紹介しております。
今回は、4月26日週、5月3日週のAI関連のニュースを紹介していきます。
◇AIカフェロボット、無人でコーヒーを提供
ニュースリリース:上質なコーヒーを無人で提供。AIカフェロボット「root C」正式リリース。
- アプリからの注文で、ユーザーが受け取りたい時刻に合わせて淹れた上質なコーヒーを、ロッカーから受け取れる「root C」が開始される
- コーヒーやライフスタイルに関する簡単な質問からコーヒー嗜好を導き、おすすめするコーヒーの提案機能付き
上質なコーヒーを無人で提供するAIカフェロボット「root C」のサービスが開始しました。
このサービスの提供元、株式会社New Innovationsは実証実験を通して「消費行動のデータ取得」と「ユーザー体験の検証」を行い、アプリの開発や需要予測AIの精度向上等を行っていたそうです。
このサービスにはユーザーに合ったコーヒーを見つけるパーソナライズ診断「root C MATCH」の機能があり、自分に合ったコーヒーを見つけることが可能です。
実際にこの診断をやってみたところ、「コーヒーを飲む頻度」、「コーヒー以外によく飲む飲み物」、「好きな香り」、「コーヒーの好み」、「普段よく飲むコーヒーの種類(店、缶など)」、「好きなお酒」、「コーヒーを飲みたくなるとき」の7つの質問を何種類かの選択肢から回答することでコーヒーをおすすめしてもらえました。
普段あまりコーヒーを飲まないので、こういったサービスがあればお勧めされた中から何種類か試してみたくなりますね。
◇飲食店が緊急事態宣言を機に挑んだDX化
- 筆者が経営する小規模飲食店の「kintone」活用術紹介
- 飲食店がDX化を行う難しさ
当初、この経営者は、紙へのメモや、書類の保管・管理、通帳記帳のため銀行に行く工程などを排除し、デジタル化することで、業務効率を改善し、経営課題を解消していきたいと考えていたそうです。
そんな中、Webデータベース型の業務アプリを構築できるクラウドのプラットフォーム「kintone」に目を付け、社内で導入しようとしました。
ITツールを社内に少しずつ浸透させ、最終的に超アナログ管理だった出退勤と経費精算をkintoneで管理し、iPhoneを使ったオーダーシステムとキャッシュレス対応のPOSレジを導入したそうです。
その結果、今までは30分~1時間かかっていた毎日の締め作業が5分で終わるようになったとのことです。
飲食店や小売店での締め作業は、毎日の作業自体にも時間がかかりますが、その作業を新しい従業員に教える時間も多く取られてしまいます。
業務を自動化することで、作業自体の時間だけではなく、教える時間も削減できるので経験の長い人が休みを取りやすくなったりしそうです。
コロナ影響下で業務改善の流れはさらに加速してほしいなと思います。
関連記事:飲食店が緊急事態宣言を機に超アナログ管理から「kintone」を使ってDXに挑む
◇NEC、高い精度を維持しながら高速で判断するAI技術を開発
ニュースリリース:NEC、複雑な意思決定を行う際の脳活動の知見を応用したAI技術を開発
- 時系列データのリアルタイム分析において、高い精度を維持しながら高速に判断するAI技術を開発
- 必要な情報が集まり次第直ちに解答する「早押しクイズ」のような、複雑な意思決定を行なう際にみられる脳活動の知見を応用
従来、顔認証やサイバー攻撃の検知・分析を行うAI分析エンジンは、あらかじめ設定した量のデータをすべて取得してから分析し、結果を出すのが一般的だったそうです。
しかし、今回の技術では、所望の信頼度が得られたタイミングでデータ収集を打ち切り判断するため、認証や検知・分析を高速化できます。
これは、「エビデンスの強弱が多様かつ断片化された情報を総合評価して、できるだけ速く、正確に判断を下さなければいけない」という複雑な意思決定を行う際にみられる人間の脳活動の知見を応用している技術です。
統計的判断の尺度(尤度比)を高速かつ頑強に推定する新たな損失関数と、損失関数を特定するディープニューラルネットワーク構造を、脳神経科学などの学際的知見に基づき設計し、アルゴリズムとしています。
ディープラーニング自体が人間の神経細胞を再現したものになりますが、今回は意思決定時における大脳頭頂葉の神経細胞が行なっている計算手法からヒントを得ているようです。
脳科学から着想を得ているところがとても面白く、今後脳科学の発展がAIの発展も促しそうで興味深いです。
◇AI テニスシミュレーターを相手に1人でトレーニング可能に
ニュースリリース:“一人でスポーツ!”をコンセプトとするデジタルスポーツ施設開発、コロナ時代の体験型テニストレーニング施設『テニスル』。
- “たった1人で”実戦的なトレーニングを積むことが可能に
- ボールを出す時間の間隔、スピードや回転量などを調節することで、最大8,251通りから自分に合ったメニューにカスタマイズ可能
東京・銀座にオープンしたテニス・シミュレーター施設「テニスル」では、AIテニスシュミレーターを相手に1人で実戦的なトレーニングを積むことができるそうです。
この対戦相手は反応型のAIアルゴリズムで、センサーの下をボールが通ることによってAIがコースやスピードを判定します。
ユーザーの打ったボールのスピードとコースを分析し、返球方向や速度を即座に計算した情報をマシンに伝えることで、実戦に近いボールを打ち返してくれる仕組みです。
スクリーンには成功率や自分が返したボールの場所のデータが出るので、「左側に偏っているので、今度は右側を狙おう」など、次の練習のメニューを決めることが可能だそうです。
ボールを出す時間の間隔、スピードや回転量などを調節することで、自分にぴったりのメニューにカスタマイズできますが、世界のトッププレーヤーの特徴を覚えさせた練習モードも開発されています。
小さいスペースで練習できるので、もし家が広かったら自宅にも導入できそうだと思います。運動不足解消にとても魅力的ですね。
◇Instagram、攻撃的なDMリクエストをブロック
ニュースリリース:Introducing new tools to protect our community from abuse
- Instagramは攻撃的なDMの送信リクエスト(メッセージリクエスト)を隠す機能の提供を発表
- ブロックしたアカウントの持ち主の別アカウントの事前ブロック機能も提供
Instagramは攻撃的なDMの送信リクエスト(メッセージリクエスト)を隠す機能の提供を発表しました。
メッセージリクエストを隠す機能をオンにすると、攻撃的な語句や絵文字を含むDMをフィルターしてくれるそうです。
攻撃的なDMは、メッセージリクエストの「Hidden Requests」(隠されたリクエスト)フォルダーに自動的に分類されます。
フォルダーを開いてもメッセージのテキストは非表示のままで、テキストをタップしなければ表示されず、リクエストの許可、削除、通報を選択可能です。
攻撃的かどうかを判断する語句のリストは、反差別やいじめ対策団体と協力して用意されたものです。
そのほかに、ユーザーが任意に非表示にしたい語句や絵文字を追加できるカスタムリストも作成できます。
InstagramのDMは送られた本人しか見えないものだと思うので、送られると悪質度が高いですし、1対1で悪質なコメントを送られると余計に傷ついてしまうのではないでしょうか。
メッセージが目に見えないまま削除できるので、とてもいいなと思いました。
おわりに
いかがだったでしょうか?
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今後も、AI関連ニュースの記事を共有していきたいと思います。ご期待ください!
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