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AIニュースまとめ(5月10日週)
こんにちは。スキルアップAIの手柳です。
スキルアップAIでは、AIに関するニュースをピックアップし、週間で紹介しております。
今回は、5月10日週のAI関連のニュースを紹介していきます。
◇AIが”手塚治虫”風漫画を制作
- AIによる漫画制作
- 手塚治虫の作風を再現
ここ最近、ネットの普及やすごもり生活などによりアニメ人気が高まりつつあります。
鬼滅の刃の映画、グッズの歴史的大ヒットは記憶に新しいのではないでしょうか。
この先も成長が見込まれるアニメ市場では、AIを用いて効率よく漫画制作を行おうという試みが広がりつつあります。
その試みの一つである、「ぱいどん」は手塚治虫の作風を再現した、世界初の人とAIの共作漫画です。
「ぱいどん」では、AIがストーリーとキャラクターの原案を制作し、これらをもとに人間が仕上げていきます。
手塚治虫の作風を再現するために、130作品のストーリーを学習させてストーリーのプロットを生成しており、キャラクター生成にはGANや転移学習などの技術が用いられているとのことです。
他にも、映画やドラマ作品などの動画を漫画化するAIや、写真の中の人物をゲームのキャラクターやディズニーキャラクターのように変換するアプリが登場しています。
以前、写真の風景を漫画風に変換してくれるAIサービスについてもご紹介しましたが、漫画、アニメ業界においてAI研究の目覚ましい進歩が見られます。
脚本から作画までのすべてをこなす「AI作家」が誕生する日も近いのではないでしょうか。
関連記事:2020年、もしも、手塚治虫が生きていたら、どんな未来を描くだろう?
◇通話の内容を録音、メモしてくれるアプリ登場
ニュースリリース:内容をメモる必要なし! 電話の内容を録音&文字起こしするAIアプリ「コネクト」
- 通話内容を記録
- 記録したデータをタグ付け
株式会社アトラスコネクトは、AI通話アプリ「コネクト」を開発しました。
このアプリは通話の内容を録音するだけでなく、コメントの吹き出しの中に文字で記録してくれます。
吹き出しを選択して該当部分の音声を再生したり、タグ付けにより通話データを効率的に管理できたりする機能もあるようです。
上司や部下、取引先との電話など仕事上で電話を多用する人たちにはうってつけのアプリですね。
現在僕は就職活動中で、電話する機会が増えたのですが、担当者の名前や内容が聞き取れなかったり、外出中でメモを取りにくかったりといったことがありました。
何度も聞き返してしまい、申し訳ない気持ちにもなるし効率も悪いしでどうにかならないかなと思っていた所なので、このアプリのリリースが待ち遠しいです!
◇AIにより、高速道路のひび割れを自動検出
ニュースリリース:高速道路構造物点検にAIを導入,ひび割れを自動で検出します!
- 老朽化する高速道路の増加
- AIを用いて点検作業のDX化
NEXCO西日本は、構造物点検のDX化の一環として、AIによるひび割れの自動検出技術を実用化しました。
開発の背景には、同社が管理する高速道路の約半分が開通から30年を過ぎたことや、大型車交通量の増加などによる橋梁の劣化、点検作業を行う人員の不足があるそうです。
学習データには、約4万枚のひび割れ等の画像を利用しており、NEXCO西日本グループの点検スペシャリストがラベル付けを行います。
本技術を用いた場合、95%の精度でひび割れの自動検出を行うことができます。
今後はひび割れだけでなく、鉄筋露出、はく落跡、エフロレッセンスの自動検出の的中率の精度向上を目指すとのことです。
こういった設備点検では、多くの企業がAIやドローンを用いて作業の効率化を図っています。
単なる効率化だけでなく、安全性の向上や熟練の技術の継承など多くの面で貢献が期待できますね。
◇Googleの3D表示機能に人気キャラクター追加
ニュースリリース:Google 検索で、3Dキャラクターといつでもどこでも記念撮影!!ハローキティ、ポムポムプリンなど4キャラクターが Google 検索の AR 機能に登場
- 3D表示できるAR機能
- ハローキティやガンダムなどの有名キャラクターの追加
Googleの3D表示機能をご存知でしょうか。
Googleのアプリやブラウザで検索したものを、カメラを通して3D表示できるAR(拡張現実)機能です。
先日、ハローキティやガンダムなど14種類の有名キャラクターを表示できるようになったので、実際に試してみました。
1枚目は、うちのネコ(黒猫なので見えにくいですが左側にいます)とキティちゃんの2ショットです。
世界のハローキティより睡眠が優先の模様。
2枚目はエヴァンゲリオン初号機を出撃させてみました。
かなり小さくしてこのサイズです(デカすぎですね笑)。
表示されたキャラクターは回転させたり、大きさを変えたりすることもできます。
さらにハローキティや一部のキャラクターはしゃべったり動いたりもします。
他にも、ウルトラマンや太鼓の達人なども表示できるので、ぜひ皆さんも遊んでみてはいかがでしょうか。
◇イオン、AIを活用したスマートな買い物体験の実現目指す
ニュースリリース:“スマートな”買物体験を実現するAIシステムを順次拡大
- 客の行動分析から接客や品ぞろえの改善
- 天候・客数などから適切な価格を提示
イオンリテールは、顧客のスマートな買い物体験を実現するために、「AIカメラ」と「AIカカク」という2つのAIシステムを導入すると発表しました。
「AIカメラ」は、店内映像を分析し接客・売り場改善をサポートするシステムです。
店内カメラを通じてAIが映像を分析することで、接客対応が必要だと考えられる顧客を判断し従業員に通知したり、商品の注目度・利用頻度の見えるかにより売り場レイアウトの変更や売れ筋商品の充実につなげたりすることができます。
また、「AIカカク」はデータに基づきAIが適切な割引率を提示するシステムです。
販売実績や天候・客数などの環境条件をAIに学習させ、時間帯ごとに各商品の適切な割引価格を提示することで、食品ロスの削減や値下げ業務の効率改善が期待できます。
イオンなどの大型店舗だと、商品について聞きたいことがあっても、なかなか店員さんを見つけられないなんてこともあります。
また、スーパーの惣菜コーナーでアルバイトをしている友人によると、商品の廃棄が出ない日はないそうです。
割引のタイミングは判断しづらく、早過ぎたらお店の利益が落ちてしまい、遅すぎたら廃棄が増えてしまう、雨の日はさらに難しくなると話していました。
客側にとってもお店側にとってもスマートな買い物ができるようになるといいですね。
関連記事:
イオンリテール様が店舗のスマートストア化に向けて
AI映像解析ソリューション「GREENAGES Citywide Surveillance」を採用
おわりに
いかがだったでしょうか?
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今後も、AI関連ニュースの記事を共有していきたいと思います。ご期待ください!
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