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AIニュースまとめ(2月15日週)
こんにちは。スキルアップAIでインターンをしている手柳です。
スキルアップAIは、先週よりAIに関するニュースをピックアップし、紹介することにいたしました。
今回は、2月15日週のAI関連のニュースを紹介していきます。
◇Oracle実施のAIに関する意識調査、67%が「人間よりもAIやロボットを信じる」
- 企業や個人を対象とした財務部門におけるAI利用の意識調査実施
- 67%が「人間よりもAIやロボットを信じる」
- 89%が「ロボットとAIは業務を改善できる」
以前から、AIに関して“仕事を奪われるのではないか”というマイナスのイメージが取り沙汰されることがありましたが、現状では多くの人がAIやロボットに対する信頼を高めていることが明らかになりました。
実際に現場でも、AI導入による効果が感じられているようです。日本に限れば、AIやロボットに対する信頼度は91%との結果も出ているため、今後もAI導入が進み、より信頼度も深まっていくでしょう。
また業務効率の改善により、今後は事務作業に関するスキルが不必要になってきます。結果的に、更にビジネスに特化したスキルを持つ人材が求められるようになる可能性が高いと考えられます。
◇ニュース速報アプリ「NewsDigest」にて、新型コロナワクチン接種スケジュールをAIで疎即する機能提供
- 年齢や居住地などのデータから摂取スケジュールを予測
- 接種スケジュール明らかにすることで、ワクチンが早く行き渡ることへの貢献が目的
- データサイエンスを専門とするイェール大学助教授で、半熟仮想代表の成田悠輔氏が監修
皆さんご存じのように、先日政府が米ファイザー社の新型コロナウイルスワクチンを承認しました。接種時期がいつになるのかという懸念がありましたが、その接種時期を予測してくれる機能がニュース速報アプリ「NewsDigest」に追加されました。
早速使用してみましたが、居住地、生年月日、職業、基礎疾患の有無といった簡単な情報を入力するだけで結果を見ることが出来ます。結果は随時アップデートされるとのことで、定期的に確認するといいでしょう。事前に接種時期を把握しておけば、より早くワクチンが行き渡るようになるのではないでしょうか。
こちらのアプリはワクチン承認から数日後に予測機能実装されたため、AI研究の早さには改めて驚かされます。
◇音楽に合わせた振り付けを自動生成するAIをGoogleなどが開発
- 音楽からダンスの振り付けを生成し、3Dキャラクターで再現
- 1万3940本のストリートダンス動画データを使用
40人のプロダンサーが踊るソロダンスやグループダンスを含む計1万3940本のストリートダンス動画を用いて、学習を行ったとのこと。このデータから2Dと3Dの両方での人の関節位置17カ所、24のポーズパラメーターなどのアノテーションを構築することで、表現力豊かなダンスを可能としています。先行研究と比較しても、本手法がより本物に近い動き、多様なダンスモーションを生成できたようです。
記事内の3Dキャラクターが踊る動画を実際に確認したところ、思った以上に滑らかに踊っており、音楽の雰囲気にもマッチしています。以前ご紹介した、楽器なしで演奏できる「Audeo」と組み合わせると面白い使い方が出来そうですね。近い将来、ダンサーも楽器もいらないエアバンドなどが実現できるかもしれません。
◇弘前大、AIによる津軽弁翻訳システムの開発進める
- 津軽弁と標準語を双方向に翻訳するシステムを開発中
- 昨年11月には「津軽語辞書」を作成
最初に記事のタイトルを見たときは、「わざわざAIで翻訳するものなのか」いう印象でしたが、津軽弁は青森県の東に位置する津軽地方で話される方言で、青森の方言の中でも特に聞き取りにくい言葉だそうです。
翻訳システム自体はまだ研究段階とのことで、データとしてネイティブな津軽弁の音声サンプルを募集しているそうです。昨年の11月には津軽語辞書というものも作成していて、既に1万語以上も集まっているとのことです。
AIを活用したシステムが、単純に機能として面白いだけでなく、文化や伝統の継承にもつながるという良い例になりそうです。
◇富士通、教師データ1個で精度90%以上の行動分析を可能に
- 製造現場の作業員を記録した映像から「部品を取る」などの個別の行動を認識するAIを開発
- 教師データ1組で精度90%以上の学習モデルを生成
- 製造業以外の分野での活用も目指す
1人の従業員の作業工程を録画しておき、その動作1つ1つにラベルを付けて、各動作の意味をAIに学習させるというシステムです。この1組の教師データで90%以上の精度で行動分析を可能にしています。
現在は製造業の分野のみでの活用ですが、他の様々な業界での活用、さらには行動分析以外のタスクにも応用できれば、機械学習における壁の1つである大量のデータ収集が必要なくなる日がくるかもしれません。
おわりに
いかがでしょうか?近年のAIへの信頼度も含め、AI研究の早さや様々な分野での著しい発展が見て取れます。
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今後も、AI関連ニュースの記事を共有していきたいと思います。ご期待ください!
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