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AIニュースまとめ(7月12日週)
こんにちは。スキルアップAIの手柳です。
スキルアップAIでは、AIに関するニュースをピックアップし、週間で紹介しております。
今回は、7月12日週のAI関連のニュースを紹介していきます。
◇パナソニック、AIで異常音を識別する監視カメラ開発
ニュースリリース:パナソニックが提案する映像監視の新しいスタンダード、AIネットワークカメラ「i-PRO Sシリーズ」発売
- 複数の異常音を検知し識別
- 夜間や逆光でも高い視認性
パナソニックは、高度な映像分析、異常音識別が可能なAIを搭載した監視カメラを開発しました。
このAI監視カメラの主な特徴は4つです。
- ネットワークカメラ内での高度な映像分析・解析を実現 従来のネットワークカメラでは、サーバー側で映像解析を行っていましたが、この監視カメラではカメラ内でのAI処理が可能となりサーバー側の負荷が分散されます。
- カメラ1台に2つのアプリケーションを追加可能 さまざまな分野、市場に適したアプリケーションを追加できます。
- 視認性の向上 「顔・人・車両・二輪車」を識別し、対象の移動速度に合わせてカメラを最適化しブレない映像を撮影できます。さらに夜間や逆光の中における視認性も向上しています。
- 異常音を識別するAI音識別機能 人の声やガラスの割れる音、クラクション、銃声などの音を識別する機能が搭載されています。
富士経済がまとめた国内市場調査によると、監視カメラとして使うIPカメラの2023年の国内市場規模は19年比16.4%増の496億円に達する見込みだそうです。
今後、AI機能を搭載した監視カメラのさらなる需要が見込まれるのではないでしょうか。
参考サイト:AIネットワークカメラ Sシリーズ ラインアップ
◇アメリカの研究チーム、脳波を読み取り文章に「翻訳」
ニュースリリース:Machine translation of cortical activity to text with an encoder–decoder framework
- 脳に埋め込んだ電極からデータを収集
- 1分間に最大18単語解析、精度75%
アメリカの研究チームが、脳卒中で発話能力を失った男性の脳波を完全な文章に「翻訳」する神経機能代替装置を開発したと発表しました。
被験者の男性は脳卒中を患った影響で、明瞭に話すことができず、また頭や首、手足をほとんど動かすことができないため、帽子に取り付けた棒で文字を指してコミュニケーションをとっています。
本研究では、被験者の男性が意思疎通の際によく使用する単語50語をまとめ、脳に埋め込んだ電極により、男性がこれらの言葉を言おうとした際の神経活動データを収集しました。
AIを用いて収集したデータの差異を読み取り、単語と結び付けることで文章を表示させることに成功しています。
チームによると、1分間に最大18語を解析でき、正確性は75%だったそうです。
以前、文字を書く様子を思い浮かべるだけで文字を入力してくれるAIをご紹介しました。
話すことが難しい人たちがコミュニケーションを円滑にとれるようなシステムの研究が進んでいます。
声を発することなくコミュニケーションをとりあうようになる日が来るのもそう遠くないかもしれませんね。
※「考えただけ」で文字を入力できるAIシステムを開発
High-performance brain-to-text communication via handwriting
◇東京メトロ、号車ごとの混雑情報を予測する機能提供
ニュースリリース:リアルタイムに実測・予測した号車ごとの混雑状況を東京メトロmy!アプリで配信します!
- 号車ごとの混雑情報を予測
- デプスカメラ×AI
東京メトロが提供する公式スマホアプリ「東京メトロmy!アプリ」に、号車ごとのリアルタイム混雑状況を確認できる機能が追加されました。 ユーザーはリアルタイムな混雑状況をアプリから確認することで、空いている列車・号車を選んで乗車できます。
本サービスでは、深度計測が可能なデプスカメラとAIを組み合わせることでリアルタイムな混雑状況の計測が可能となっています。
ホームに設置しているデプスカメラで撮影した映像をもとに、AIが車内の混雑状況を計測し、アプリに情報を反映する仕組みです。
また、リアルタイム情報だけでなく、その後の混雑予測情報を確認することもできます。
実際に使ってみましたが、操作自体も簡単で、混雑状況が一目で分かるのでとても使いやすいです。
密を避けて乗車できるので、コロナ禍の現代においては必須の機能ではないでしょうか。
おわりに
いかがだったでしょうか?
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今後も、AI関連ニュースの記事を共有していきたいと思います。ご期待ください!
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