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AIトピックス:ベートーヴェン幻の交響曲第10番をAIが完成
こんにちは。スキルアップAIの手柳です。
スキルアップAIでは、AIに関するトピックスをピックアップし、週間で紹介しております。
参考:ベートーヴェンの未完交響曲「交響曲第10番」をAIが完成させ、演奏まで実現する
今年も早いもので、年末まであと3か月になりました。
年末といえば、いまや師走の風物詩になっている「サントリー1万人の第九」がありますね。
サントリー1万人の第九は、一般からの募集などで集めた総勢1万人がベートーヴェンの「交響曲第9番」を合唱するイベントで、毎年12月に行われています。
以前に一度、合唱映像を見たことがありますが、1万人による大合唱はものすごい迫力で思わず鳥肌が立つほど感動しました。
今年は去年に引き続き、コロナウイルス対策として、1万規模の投稿動画による合唱となるそうです。
ところで、ベートーヴェンの交響曲は第9番で終わりではなく、第10番があることをご存じでしょうか。
この第10番は、モチーフやアイデアは作成されていたものの、ベートーヴェンが1827年に亡くなってしまったために、未完成のままになっていることから「未完交響曲」と呼ばれています。その後約200年もの間、何人もの音楽家が、交響曲第10番の部分的な楽譜をもとに曲を完成させようと試みましたが、うまくはいきませんでした。
そんな中、スイス連邦工科大学の研究チームがAIを用いて、約4分間の楽曲「BeethovANN Symphony 10.1」を生成することに成功しました。
研究チームによると、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲16作品をAIに学習させることで、人間では困難を極めていた楽譜の解読作業を成功させることができたとのことです。
完成した楽曲は今年の9月2、3日にスイスの交響楽団によって演奏されています。
参考記事に演奏動画の一部があるので、気になった方はぜひお聞きください。
ベートーヴェンの交響曲第10番以外にも、偉大な音楽家の未完成曲は多くあります。
研究チームは、「人間による介入なしにオーケストラの譜面スコアを完全なレベルで生成可能である」とコメントしています。
今回のAI技術により、今後多くの未完成曲を完成することができるようになるかもしれませんね。
おわりに
いかがだったでしょうか?
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今後も、AI関連トピックスの記事を共有していきたいと思います。ご期待ください!
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