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AIトピックス:自動運転基礎知識〜自動運転レベルとは〜
こんにちは。スキルアップAIの泉です。
スキルアップAIでは、AIに関するトピックスをピックアップし、週間で紹介しております。
最近、自動運転の実用化に向けた開発が急速に進んでいますね。
自動運転の業界には自動車メーカーだけではなく、GoogleやAppleなどのIT企業も参入しつつあって、非常に今後が楽しみです。
自動運転が実現すれば、交通事故の防止、渋滞緩和、高齢者等の移動手段確保が期待されています。
しかし、自動運転と聞いても、実際にどのような段階を経て実現されていくのか、あまりよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「自動運転レベル」についてご紹介します。
自動運転レベルには、レベル0〜レベル5が存在します。
レベル0―レベル2では、運転手が主体となって運転を行います。 このとき、運転手は常にハンドルを握っている必要があり、運転の責任はすべて運転手が負います。 レベル1−2の自動運転技術が搭載された自動車は、「自動運転車」ではなく「運転支援車」と呼ばれます。
レベル0
普段私たちが運転している状態は、「自動運転化なし」のレベル0の状態です。
レベル1:運転支援
自動運転システムがアクセル・ブレーキ操作またはハンドル操作のどちらかを部分的に行います。
レベル1の自動運転の例
- アクセル・ブレーキ操作支援 衝突被害軽減ブレーキや、車の速度を自動で調節・車間距離を維持するなど
- ハンドル操作支援 車線中央付近の走行を自動で維持するなど
レベル2:運転支援
システムがアクセル・ブレーキ操作またはハンドル操作の両方を部分的に行います。
レベル2の自動運転の例
- レベル1の技術を組み合わせたもの 車線を維持しながら前のクルマについて走る(アクセル・ブレーキ操作支援+ハンドル操作支援)
- 高速道路での自動運転モード機能 遅いクルマが前方を走っていれば自動で追い越す、高速道路の分合流を自動で行うなど
レベル3から、運転の主体が自動運転システムになります。
しかし、レベル3でシステムが稼働していない際は、運転の主体は運転手です。
レベル3:条件付自動運転車(限定領域)
決められた条件下で、全ての運転操作を自動化します。
しかし、運転自動化システム作動中も、システムからの要請で運転手はいつでも運転に戻ることが可能な状態でなければなりません。
現在、実用化されているのはこの自動運転レベル3です。
レベル3の自動運転の例
高速道路などの限定された領域内の自動運転モード機能など
レベル4:自動運転車(限定領域)
決められた条件下で、全ての運転操作を自動化します。 レベル3との違いは、レベル4では限定領域内においてドライバーの介在が必要なく、システムによる自律的な自動運転が可能になり、レベル3における「条件」がなくなる点です。
レベル4の自動運転の例
- 限定された領域(自動車専用道や特定の敷地内・送迎ルートなど)内における、システムによる自動運転
- 現在、レベル4を想定してラストワンマイル(主に中山間部等において、公共交通の最終地点と自宅等最終目的地を結ぶための移動システム)等の社会実験が行われている。
レベル5:完全自動運転車
レベル5ではレベル4の「限定領域」がなくなり、全ての領域でシステムが自動運転を行います。 実現すれば、運転手による操作は不要です。 しかし、この完全自動運転に向けては、技術的・社会的・法律的な課題を解決する必要があります。 技術的な課題としては、センサー類やAI等自動運転技術のさらなる進化や車の周囲の状況を把握するための高精度3D地図の整備が挙げられます。 また、社会的・法律的な課題としては、自動運転車と非自動運転車とが混走する場合の交通ルールの検討、事故の際の責任など、課題が多く残されています。
おわりに
いかがだったでしょうか?
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今後も、AI関連トピックスの記事を共有していきたいと思います。ご期待ください!
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