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統計検定3級とは|資格内容や難易度、合格率、勉強方法を解説
統計検定は、統計に関する知識・技能を認定する全国統一試験です。2023年1月時点で10区分の資格があり、3級は統計学の基礎的なリテラシーを持っていることを証明できる資格です。データ活用が活発化する昨今においては業種を問わず取得する価値があるといえます。
本ブログでは、統計検定3級の難易度や費用、合格率などの概要と、取得するメリット、おすすめの勉強方法についてご紹介します。
統計検定3級とは
統計検定3級は、大学基礎レベルの統計学の知識として求められる統計活用力を評価し、認定する資格です。統計検定は5つの等級に分かれており、3級は2番目に難易度が低い入門者向けの資格に当たります。資格を通してデータ分析の手法を身につけ、身近な問題に活かすスキルが身につきます。
また、統計検定3級で問われる数学は高校レベルなため、数学が苦手な方や統計学の入門者でも無理なく学ぶことができます。
近年AIブームが加速する中、AIモデルの効果測定をする上で統計学の重要性も高まっています。データの活用が広がり続けるとともに、データを扱う統計的なリテラシーを有する人材の需要も増えていくことが予想されるため、今後ビジネスにおいて多くの場面で活かすことができるはずです。
統計検定3級の試験概要
ここでは、統計検定3級の試験概要について紹介します。
項目 | 内容 |
---|---|
概要 | 統計学とその応用分野を専門とする大学教員が国際的通用性を重視した問題を開発し、統計活用力を評価し、認証するための検定試験 |
試験日程 | 通年 |
受験資格 | なし |
受験料 | 一般価格 6,000円(税込) 学割価格 4,000円(税込) |
試験形式 | CBT方式(4~5肢選択問題) |
試験時間 | 60分 |
出題問題 | 知識・計算問題(30問程度) |
出題範囲 | 統計検定4級の内容に加え、以下の内容を含みます。
|
詳細ページ | https://www.toukei-kentei.jp/exam/grade3/ |
申込方法 | ホームページのWebフォームから |
統計検定は、統計質保証推進協会が行っている資格試験です。3級は試験形式がCBTとなっており、試験日程は通年でいつでも受験することができます。
出題分野としては、ひとつ下のレベルの統計検定4級の内容に加えて、
- データの種類
- データの特徴を捉えるための代表値
- グラフの見方
- 基本的な統計的推測
統計検定3級の受験をおすすめする人
以下のような方は、統計検定3級の取得をおすすめします。
- これから統計学やデータ分析を学び始めたい方
- 統計的なリテラシーを身につけたい方
- データ分析業務に取り組んでいるが、統計の基礎知識が不足していると感じている方
- データ分析の基本手法を身につけ、これから身近な問題に活かしていきたい方
統計検定3級は、これまで統計学やデータ分析に馴染みのない方でも取り組みやすい試験といえます。そのため今後統計検定2級などさらに上の資格を狙う方が最初に挑戦する資格として活用することもおすすめです。
統計検定とは|試験概要や難易度、合格率、おすすめ勉強方法をご紹介
統計検定3級の合格率
直近3年分の統計検定3級の受験者数・合格率を紹介します。2021年6月の統計検定3級の試験では、申込者数が380名、受験者数が320名、合格者数が242名で合格率は75.6%でした。
ひとつ上のレベルの2級の合格率は34.1%、準1級は23.6%とかなり低くなっているので、初めて統計検定を受けるという場合は、まず3級を受けてみるという選択肢もおすすめです。
年月 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2021 | 320 | 242 | 75.6% |
2019/11 | 1,907 | 1,178 | 61.8% |
2019/6 | 1,688 | 1,165 | 69.0% |
2018/11 | 1,391 | 899 | 64.6% |
2018/6 | 1,698 | 1,141 | 67.2% |
※2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で試験が中止になっています。
※2022年のデータは2023年1月時点で公開されていません。
統計検定3級の難易度
統計検定3級の難易度は比較的易しく、前述の通り高校数学レベルに当たります。統計検定で最も難易度の低い4級は中学数学レベル、3級より1つ上のレベルの2級は大学基礎教養レベルとなっています。
大学レベルの統計学が難しいと感じる方や、中学レベルの基礎的な部分はすぐに理解できそうという方には3級が適切なレベルの資格といえるでしょう。
統計検定3級の勉強方法
統計検定3級のおすすめの学習方法を4つ紹介します。
公式テキストや公式問題集を利用する
日本統計学会が提供している公式テキストや公式問題集があるので、マストで活用することをおすすめします。
公式テキストは、試験の出題範囲が網羅されており、統計学の基礎をしっかりと学びながら試験対策としても効率よく勉強することができます。公式問題集は3年分、計6回分の問題を解くことができるため、実践力が身につきます。
まずは公式テキストや問題集で出題範囲の内容を一通り学ぶことをおすすめします。
関連書籍|統計検定:Japan Statistical Society Certificate
過去問を活用する
統計検定公式サイトには過去問も掲載されています。
実際に使用された過去問を使用して、自分の実力を測ったり、出題の傾向や時間配分を掴むことができます。しかし、過去問はPBT(Paper Based Testing)方式のみの公開となるため注意が必要です。
過去問題|統計検定:Japan Statistical Society Certificate
無料教材を活用する
書籍「データ分析のための統計学入門 原著第4版」日本語pdf公開版
無料で学べる統計学の教材もあります。統計検定3級の内容にほぼ準拠しており、これから統計学を学びたい方に最適な教科書です。アメリカのデータサイエンティストが執筆したテキストの日本語訳となっており、クオリティも非常に高いです。例題や確認問題も豊富です。
データ分析のための統計学入門 – OpenIntro Statistics
講座を受講する
統計学の専門家による講座を受講することもおすすめです。学習カリキュラムが体系立てられている場合が多く、効果的・効率的に学習を進めることができるでしょう。
おすすめ講座:統計検定3級®対応 統計分析入門講座
スキルアップAIでは、統計検定3級の対策ができる講座を開講しています。講座を受けることで、書籍の解説では分からなかった分野や、自身で知識が足りていなかった内容について確実に理解を深めることができます。
カリキュラムは、統計検定3級®の出題範囲をもとに構築しており、基礎的なデータ活用リテラシーや統計的推測力を身につけることができます。統計検定の基礎となる部分の把握におすすめです。ひとりで問題を解くだけでは難しい部分もしっかりと理解することができます。
まとめ
統計検定3級とは、統計学の基礎的なリテラシーを有しているかを認定する資格です。データ活用が重要視されている現代において、ますます価値は高まっていくでしょう。
スキルアップAIでは、前述の通り、統計検定3級の対策ができる統計検定3級®対応 統計分析入門講座を開講しています。統計検定3級に必要な知識を凝縮しているため、統計検定3級合格に向け、徹底した試験対策が可能です。
知識と実践スキルが定着するように構成されているので、資格取得はもちろん、実務で使えるスキルも身につけることができます。
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