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統計検定準1級とは|試験範囲や合格率、難易度、おすすめの勉強方法、機械学習との関係性を解説
こんにちは。スキルアップAIの藤本です。
本ブログでは、統計検定準1級の概要や合格率、難易度、勉強方法を紹介します。機械学習をする上で統計検定準1級の勉強が役立つ理由についても解説していますので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
統計検定とは|試験概要や難易度、合格率、おすすめ勉強方法をご紹介
1.統計検定とは
「統計検定」は、統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験、とされています。統計検定2級は大学1、2年教養レベルであり、統計検定1級は大学専門課程(3、4年次)修了レベルです。
1級があまりにも難しく、2級と1級のレベル差が大きいため、その中間の準1級が橋渡し的な役割で2015年に新たに登場しました。
2.統計検定準1級の概要
準1級の合格率は20%ほどで、やや難易度の高い試験であることがわかります。
統計検定公式サイトによると、「統計検定準1級は、2級までの基礎知識をもとに、実社会の様々な問題に対して適切な統計学の諸手法を応用できる能力を問うもの」とされています。
この文言の通り、難解な積分計算が多く専門的で深い理解が必要な1級と比べ、準1級は幅広い知識を必要とし、実社会への応用に重点を置いた問題が多いです。
(出典:統計検定公式サイト)
3.統計検定準1級の合格率と難易度
記の表が、直近3年間における受験者・合格率の推移です。
試験年 | 実施月 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
2018年 | 6月 | 643 | 130 | 20.2% |
2019年 | 6月 | 853 | 179 | 21.0% |
2020年 | 6月 | 704 | 166 | 23.6% |
※CBT試験方式ではなくPBT試験方式の受験結果です。
※2020年の試験は中止となっております。
参考:受験データ|統計検定:Japan Statistical Society Certificate
前述した通り、合格率はおよそ20%となっており、簡単ではない試験であることがわかります。大学専門課程(3、4年)レベルの知識が必要なため、2級と比較して難易度が大きく上がります。
2級までの知識をもとに、統計学全般の問題が出題され、計算問題においても高いレベルが求められる試験です。
4.統計検定準1級の勉強方法
ここでは統計検定準1級の合格に向けて、3つの学習方法を紹介します。
公式参考書
一般財団法人 統計質保証推進協会が提供する公式テキストを使用して勉強する方法です。試験の運営団体から出されている公式参考書のため、必ず試験勉強に役立つでしょう。一通り目を通したら、下記で紹介する過去問題集を解いて得意な分野・不得意な分野を確認し、苦手な科目を優先的に学習することが大切です。
過去問題集
上記同様、統計質保証推進協会が公開している過去問題集を活用すれば、試験への理解レベルや難易度を把握することができます。公式参考書とセットで学習することで効率的に知識を深めていくことができるでしょう。
講座
統計検定準1級の学習に特化した講座を受講するのもおすすめです。最近では動画を使ってオンラインで学習できる講座が増えているため、好きな時間に好きな場所で学習を進められます。
まだ統計検定2級を受けていないという方は、「統計検定2級®対応 統計分析入門講座」の受講も検討してみてください。準1級に合格するためには、大前提として2級の知識は持っておく必要があります。準1級の合格に向けて、データの可視化手法や適切なデータの収集方法、仮説の構築・検証を行うための基礎理論について学ぶことができます。
5.統計学と機械学習の関係性
統計学はデータを要約したり解釈したりする上での『説明』を目的としています。一方で、機械学習はデータを用いた『予測』を目的としています。
この二分野はともにデータを活用して目的を果たす点で共通している学問であるため、親和性が非常に高いです。回帰分析のように、統計的手法を機械学習に持ち込んだ例もあります。機械学習は統計学の応用分野的な立ち位置であると考えることもできます。
6.統計学の試験が機械学習に役立つ理由
- 準1級は特に応用力を重視しているため、統計学の応用分野とも言える機械学習領域の出題が多い傾向にあります。
- 出題範囲が広いため普段あまり使ってこなかった統計的手法、機械学習手法にも触れることができ、機械学習を行う際の視野が広がります。
- 今までpythonやRなどの既存ライブラリに任せていた計算を自分の手で行うことで、曖昧だった理解が鮮明になります。
自己符号化器やPCAなどの機械学習領域の出題例
( 統計検定準一級試験内容 出典:統計検定公式サイト)
以上の理由から、統計検定準1級の勉強は機械学習に役立ちます。
7.おわりに
統計検定準1級は最近CBT化され、様々な地域でいつでも受験できるようになりました。また、公式の過去問集やワークブックも発売され、対策がしやすい環境になってきています。ぜひ受験してみてください。
スキルアップAIでは、「統計検定2級®対応 統計分析基礎講座」を開講中です。
本講座では、
- データから現状を把握するための可視化手法
- 各種統計量の確認方法
- 適切なデータの収集方法
- 仮説の構築と検証を行うための基礎理論
統計検定公式サイト:統計検定:Japan Statistical Society Certificate
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