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実践レベルの統計活用スキルが身につく!統計検定2級®対応 統計分析基礎講座体験記
1.はじめに
こんにちは。スキルアップAI の信末です。私は大学で情報工学を学び、現在機械学習の生成モデルに関する研究を行っています。
私は2021年の春に基本情報技術者試験を受験し、秋には応用情報技術者試験も受験しました。
今回取り上げる統計検定については、2022年から1級以外は CBT(コンピュータを使った試験方式)に完全移行したことで話題になったということもあり、注目しておりました。
統計検定の受験者数は2011年に発足以来、2019年まで増加の傾向が続いています(2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で試験が中止に。同理由で2021年は受験者数に制限がかかる)。ビッグデータ解析や AI 活用が注目される今、これからもデータ分析の基礎力を裏付けるものとして統計検定はその強固な地位を保ち続けると確信しています。
統計検定サイトより引用(https://www.toukei-kentei.jp/info/past/nun_tran/)
今回は、統計検定2級®対応の「統計検定2級®対応 統計分析基礎講座」について、その内容や実際に受講した感想などをお伝えします。
2.受講のきっかけ
私は、普段より研究の調査対象として、統計的仮説検定が利用されている論文を読む機会が多く、そのためある程度統計的な考え方は身についていると思っています。統計の知識や考え方については、ただ理解しているだけでなく、対象のデータを相手に客観的な妥当性を示しながら説明できることが重要になってきます。
しかし、これまで論文の実験結果について議論していて相手が間違った理解をしているときに、うまく説明することが難しいなと感じる場面が多々ありました。
このような悩みを解決するため、講座の受講と統計検定2級の受験を通して、統計に関して体系的に学び直し、生きた知識として今後も活用していきたいと思い立ち、本講座の受講を決意しました。
3.講座の構成
講座は以下の4項目で構成されています。
- 講座資料
- 動画講義
- チャット質問対応
- 理解度確認テスト
動画講義は合計約8.5時間で、 DAY1 から DAY4 の4つに分かれており、それぞれに対応した講座資料があります。
まず DAY1 ではデータの特徴による分類と可視化方法、データ収集手法といった記述統計学の基礎を学んでいきます。DAY2 では確率の基本と点推定、区間推定について学び、DAY3 では2標本の区間推定と仮説検定について学びます。最後の DAY4 では分散分析、回帰分析、時系列データの分析まで学びます。さらに Python を用いたデータの可視化などをサンプルコードと合わせて学ぶことができる補足資料も付属しています。
私は、まず講座資料を流し見してから動画を視聴しました。一通り視聴を終えてから理解度確認テストにチャレンジし、最後に誤答した問題や迷った問題について復習するため、講座資料の見直しや、チャットで質問をしました。講義はeラーニング形式の動画なので、自分の都合のよい時間に視聴することができます。
- 理解している部分は早送りで視聴
- 気になる部分は反復して再生
- ノートを取るために必要に応じて一時停止
など、eラーニングのメリットを十分に活かしながら快適に講座を受けることができました。
また、勉強していく中で分からないことがあったときもチャットで講師に気軽に質問することができます。このように講座全体を通して、フレキシブルに取り組むことができました。
4.難解な統計学の概念が理解できる
私は、始めにスライド資料の内容に目を通して知識のある部分と苦手な部分を把握した上で、動画講義の視聴を進めるスケジュールを決めて取り組みました。講義の達成目標が設定されているため、受講するにあたって自分の達成すべき点を明確に把握することができ、おかげで非常に取り組みやすかったです。
仮説検定には「母分散が既知・未知の場合」や「平均値・平均値の差・母比率の検定」などパターンが複数あり複雑なため、どのように使い分ければよいのか判断するのが難しい場合が多いです。当講座では、具体的な課題に対して手法を適用し結論を得る、といった流れで一つひとつ丁寧に解説しているため、分からなくなってつまずいても見直しながら一緒に仮説検定の手順を進めていくことができます。ですので初学者でも挫折しにくい講座だと思いました。
私自身も、パターンごとの手順の違いを完璧には記憶できていなかったため、今までは調べ直すことも多かったように思います。配布される講座資料ではパターンごとの手順の違いについても手厚く解説されているため、受講終了後も継続的に見直しに活用していきたいと思っています。また加法定理や条件付き確率の公式なども、例を示しながら解説しているため、実感を持って理解しながら公式の使い方を覚えることができました。
また「p値」や「信頼区間」など、誤解して覚えている人が多く理解が難しい部分についても丁寧な解説がされていました。私も以前に独学で学んだことがありましたが、自分の中で完全には咀嚼して理解しているとはいえない状態だったと思います。この辺りについては動画内で細かく説明されているので、今回の講座を通して人に説明できるレベルで理解することができました。
特に適宜ポインタを使いながら解説しているため、スライドを流して見るだけでは見落としてしまうような重要なポイントもしっかり押さえることができ、理解の一助になりました。
5.視野が広がる質問対応
質問対応では、講座を受講する中で疑問に思った点をプロの講師に質問することができます。私も、講義の中で理解しきれなかった部分について質問してみました。質問対応を通して、講義内では言及されていないようなより一歩踏み込んだ知識を得ることができ、とても参考になりました。
さらに、自分自身の質問への回答だけでなく、過去の受講者の質問と回答もアーカイブとして見ることができます。そこには自分では気がつかなかったような観点からの鋭い質問もあり、新たな気づきや知識の習得にも繋がり、統計分析についての視野が広がりました。
6.参考文献や資料リンクが充実
講座の参考資料として、
- 日本統計学会公式認定のテキストや過去問集
- わかりやすい解説の載っている Web サイトのリンク
7.まとめ
当講座では、図や例を効果的に用いながら解説がされており、自身の理解を深めることはもちろん、他人に統計学の知識を伝えるときの参考としても大いに役立つ経験となりました。統計学の初学者はもちろん、学び直しにも役立つ講座であると思います。
また、本講座のカリキュラムは統計検定2級®の出題範囲にも対応しているため、受験を考えている方にも打ってつけの講座となっております。
みなさんもぜひ、こちらの講座で統計学を学んでみてはいかがでしょうか。
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