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気象データの分析とビジネス活用|気象×データサイエンスでビジネス上の課題を解決【気象データ講座のご案内】
こんにちは。スキルアップAIの井上です。
私たちの身の回りでは、日々さまざまなデータが収集・蓄積されています。データサイエンスの技術やBIツール※1の普及によって、容易にデータをビジネスに活用できる時代になりました。
多種多様なデータの中でも、最近注目を集めているのが天気に関するデータ、すなわち「気象データ」です。
昨今、気象データをビジネスに活用する事例が急激に増加しています。それに伴い、「気象データアナリスト」と呼ばれる気象データの分析専門職の需要も高まっています。気象データアナリストは、一般的なデータサイエンスの知識に加えて、気象データ特有の専門知識についても理解する必要があります。
そこでスキルアップAIでは、気象データをビジネス活用するためのスキルを身につける「気象データ講座」を開講しました。本講座は、特に以下に該当する方におすすめです。
- 気象データの活用に興味・関心がある方
- 気象データをビジネスの課題解決に活用したい方
- 課題解決のためのデータ分析能力を身につけたい方
1.気象データ講座の概要
本講座は、下記の3分野から構成されています。
- 気象編
- データサイエンス編
- ビジネス編
一般に、気象データアナリストとして活躍するためには、これら3分野の知識を身につけておく必要があります※2。
気象データアナリストとは|需要や仕事内容、必要な資格・講座、求人について紹介
気象データへの理解を深めるためには、まず気象に関する基礎的な知識や気象データの特徴について理解することが重要です。気象データには、「初期値と予測モデルに不確実性が含まれる」という特徴があります。そのため、一般的なデータよりも扱いが難しく、適切に扱うためには専門的な知識が要求されます。
その他にも、確率・統計の知識とデータ分析手法の正しい理解や、ビジネスフレームワークの活用、リスクや利益の観点で課題を発見する力など、気象データアナリストに求められる知識は非常に幅広く、量も多いです。
本講座は、気象データアナリストに必要となる知識を体系的に学ぶことができるカリキュラム構成となっています。また、このカリキュラムは、気象庁の認定している「気象データアナリスト育成講座」のガイドライン※2に準拠しています。
「気象編」「ビジネス編」に関しては特に前提知識を必要としていないので、ゼロベースから学ぶことが可能です。「データサイエンス編」では、統計とデータ分析の基礎について体系的に学ぶことが可能です。
データサイエンス編の資料例:相関係数の解説スライド
各分野のカリキュラムは以下の通りです。
- – 序章 気象データに関する社会状況
- – 第1章 気象現象や気候変動に関する理解
- – 第2章 気象要素や気象観測・気象予報に関する理解
- – 第3章 気象データの不確実性
- – 第4章 気象データの種類と選択
- – 第5章 気象業務法
- – 第6章 気象データの入手方法
- – 第7章 気象データのハンドリング
- – 第8章 気象データ活用事例
- – 第9章 気象データ活用ケーススタディ
- – 第1章 データ分析入門
- – 第2章 確率分布
- – 第3章 統計的仮説検定
- – 第4章 回帰分析
- – 第5章 時系列分析
- – 第1章 ビジネス課題の発見
- – 第2章 分析提案書の作成
- – 第3章 分析結果のレポーティングと評価
- – 第4章 気象データ講座の最終課題
2.気象編|気象データの基礎知識を習得
「気象編」では、気象データ分析の礎となる気象現象や気象データについて学びます。このパートでは、気象データアナリストに求められる気象関連知識を1から習得することができます。
気象編の資料例:気象現象のスケールについて
また、「気象編」では、気象データ活用事例の深堀りや、気象データの活用に関するケーススタディも行います。これらを通じて気象データの利用方法について具体的に考え、「気象データを使うことで何が実現できるか」を理解することができるようになります。
3.データサイエンス編|データの分析手法を学習
「データサイエンス編」では、確率・統計の知識とデータ分析手法について学びます。このパートでは座学を中心にカリキュラムが進んでいきます。しかし、座学だけでは実際にデータ分析を行う段階となった際に自分のイメージ通りに分析を進めるのは難しいことと思われます。
そこで本講座では、データ分析を実際に体験できる演習用のプログラムを用意しました。 プログラムはPythonで書かれており、すべて本講座の「データサイエンス編」のカリキュラムに対応しています。
データサイエンス編の資料例:時系列データ分析プログラム
自分で実際にプログラムを動かしながらデータサイエンスについて学ぶことができますので、ぜひ補助教材として有効にご活用ください。 もちろん、実際のデータ分析にも役立つ内容となっています。
4.ビジネス編|ビジネス上の課題解決スキルを習得
気象データアナリストの仕事の本質は、気象データの知識を身につけた上で適切な手法を用いて気象データを分析し、ビジネス上の課題を解決することにあります。
そこで本講座のビジネス編では、実際の気象データアナリストの業務が体験できるワークを用意しました。 このワークでは、まずビジネス上の課題を1つ選び、どのように気象データを活用すべきかを考えます。そして実際に気象データを分析し、得られた結果をレポーティングします。
ビジネス編の資料例:分析報告書の作成ワーク
このワークには2つの目的があります。
1つ目は、知識の定着です。
気象データ編・データサイエンス編・ビジネス編で学んだ知識を、ワークを通じてアウトプットすることでしっかりと定着させるという狙いがあります。
2つ目は、実務で使えるレポーティングスキルの獲得です。
このワークは、専用に用意されたワークシートを順番に記入しながら進めます。専用のワークシートは実際のレポーティングを想定して作られているため、本講座のワークだけではなく、実務にもそのまま活用することができます。
ワーク後には、分析提案書と分析報告書を作成する最終課題に取り組みます。その中で成果物の発表やそれに対するフィードバックを行う合同勉強会をライブ配信で実施します。自身のアウトプットと講師からのフィードバックを通じて、レポーティングスキルをさらにブラッシュアップしましょう。
5.おわりに
「気象データ講座」は、気象データの活用に興味・関心がある方、課題解決のためのデータ分析能力を身につけたい方には必須の講座となっています。講座を通じて、基礎知識のインプットだけにとどまらず、ビジネス課題を解決するための実践的なスキルを身につけることができるようになります。興味がある方はぜひ講座ページを覗いてみてください。
>気象データ講座
6.「気象データ講座」受講者インタビュー
本ブログで紹介した「気象データ講座」を含む講座セットを受講した方にインタビューを行いました。
※1 (*) BIとはBusiness Intelligence(ビジネスインテリジェンス)の略で、データに基づきビジネス上の意思決定を行うことを指します。BIのためのツールのことをBIツールといいます。
※2 国土交通省 気象庁『「気象データアナリスト育成講座」の認定制度について』
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