1.E資格2019#2を振り返る
先日、E資格2019#2の結果がJDLAより発表されました。今回のE資格試験は、受験者数が前回の倍近くに増えており、E資格試験の認知度が高まってきたことがうかがえます。
全体の合格率は、過去の試験と同程度の約67%であったため、合格者数も前回の2倍近くとなりました。今後もE資格保有者は順調に増えていくことが想像されます。
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今回の試験内容は、過去2回の試験と同様に専門性が高く、非常に難易度の高いものでした。また、120分で108問に回答しなければならず、問題文を見て瞬時に正答を見抜く力が問われます。
普段から、コードや機械学習文献に慣れていないと即座に回答するのは難しいでしょう。おそらく実務でディープラーニングを使っているというエンジニアでも、しっかりと試験対策をしていないと合格は難しかったと思います。
各科目の平均得点率は、応用数学72.04%、機械学習58.89%、深層学習59.69%であり、応用数学が比較的難易度が低いということがわかります。応用数学は出題範囲が限られおり、ひねった問題は出ないため勉強をしておけば確実に得点できます。
意外と軽視されがちなのが機械学習分野です。E資格=ディープラーニング検定というイメージが強いですが、実は機械学習分野からの出題数は深層学習分野と同程度あり、しかもPythonコードの穴埋め問題も出題されます。おそらくほとんどの受験生は、深層学習に関するコード穴埋め問題対策に時間を割かれ、機械学習に関するコード穴埋め問題にまで手が回っていないのではないでしょうか。今後受験される方は、k最近傍法、k-means法、主成分分析のコーディングもしっかり確認しておきましょう。scikit-learnのgithubソースを読んで理解するという勉強方法がおすすめです。
2.新シラバス改訂について
9月9日にJDLAから発表されたように、E資格2020#1から新シラバスが適応されます。『軽量化・高速化技術』など近年注目されている項目が追加され、いくつか既存の項目が削除されました。削除された項目については、「試験に出ない」というわけではありません。他の項目と関連して出てくる可能性があります。
例えば、ニューラルネットワーク最適化課題がシラバスから外れましたが、長期依存性の問題などは、RNNと関連して出題されることが想定されます。よって、シラバスから外れた項目についても勉強しておくのが無難です。『現場で使えるディープラーニング基礎講座』では、シラバス外になっても、重要な項目については触れるようにしています。
新しく追加された項目については、どのような問題が出題されるのかは、次回の試験になってみないとわかりませんが、軽量化技術は近年盛り上がっている分野なので、ここ2,3年の関連論文も抑えておくと良いでしょう。今冬に開講を予定している『ディープラーニング最新論文講座』では、ディープラーニングに関する最新の研究動向を知り、重要なDL論文の理解がさらに深まります。E資格の合格率を高めることはもちろん、継続的な学びの場としてもご活用ください。
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3.スキルアップAIのディープラーニング基礎講座
9月からスタートしている『現場で使えるディープラーニング基礎講座』は、これら新シラバスに対応し、講座シラバスと動画コンテンツの改訂をいたしました。E資格にも精通している講師陣が受講生のサポートをいたします。また、『現場で使えるディープラーニング継続コース』を新たに設置いたしました。このコースは、スキルアッ
ご興味がありましたらこちらへお問い合わせください。
また、2月のE資格試験前にスキルアップAI作成のE資格模試を実施予定しております!詳細が決まりましたらご案内いたします。