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データ分析スキルを活用できる仕事・ポジションとは 育成方法も紹介
企業でのデータ活用が進む中、データ分析スキルを持った要員はあらゆる仕事においてニーズが高まっています。具体的に、どのような仕事やポジションにおいてデータ分析スキルが必要となるのでしょうか。また、データ分析スキルを持った要員を育成していくためにはどうしたらよいのでしょうか。
この記事では、要員計画や人材育成を担う担当者の方向けに、データ分析スキルを活用できる仕事やポジション、そしてデータ分析要員の育成方法について解説します。
なお、「社員のデータ分析スキルを高めたい」「データドリブン人材を育成したい」という方に向けては、データ分析に関する研修について詳しく紹介している記事もございます。こちらの記事も併せてご覧ください。
関連記事:データ分析スキル向上に有効な社外研修 委託先を選ぶ際のポイントも紹介
1. データ分析スキルを活用できる仕事とは
仕事の現場において、データ分析のスキルはどのように活用できるのでしょうか?また、具体的にはどのような場面で生かせるのでしょうか?まず、データ分析スキルを活用できる仕事についてご紹介します。
データ分析は企業活動のあらゆる場面で必要となる
近年、データドリブン経営やデータを活用したDXなど、企業におけるデータ利用に注目が集まっています。データ分析を通して、ビジネスにおける判断やユーザーニーズの把握など、経営・事業計画・現場の仕事などあらゆるレイヤーの取り組みを高度化することができます。
データ分析の有効性は、業界によりません。小売業、製造業、流通業、サービス業、農業・漁業などの1次産業など、あらゆる業種においてデータの活用が可能です。たとえば、小売業においては販売量の統計的予測や在庫の最適化、サービス業においてはユーザー体験の高度化など、データ活用が有効となる場面は様々です。
このような中、各企業はデータ活用の取り組みを進めている状況にあります。企業活動においてデータ分析を活用できる場面は多く、データ分析スキルを持った要員が求められている状況です。
データ分析スキルが必要となる場面
具体的に、どのような仕事の場面においてデータ分析スキルが必要となるのでしょうか。例を挙げると以下のとおりです。
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新事業の立案
新事業の立案においては、想定ターゲット層のニーズ分析などが必要となります。この際、アンケート調査や統計情報などを踏まえてデータ分析を行うことで、事業計画の精度を高められます。 -
販売計画の最適化
過去の販売実績や天気・気温・イベントの有無などの外的要因などを組み合わせてデータ分析を行うことで、精度の高い需要予測や在庫最適化などを実現できます。 -
マーケティング計画
ユーザーニーズ分析のほか、各マーケティング施策の実施結果データを分析することで施策の実施効果を分析し、改善活動につなげることができます。
2. データ分析スキルを活かせる具体的な社内ポジション
以下では、データ分析スキルを持った要員が担うことができる社内のポジションについて具体的に紹介していきます。
ビジネス部門におけるアナリスト
ビジネス部門においては、顧客のニーズ分析や販売計画、生産計画の立案などにおいてデータ分析の業務を行うこととなります。これらの役割を担うためには、ビジネス・業務に関する知識とデータ分析の知識が必要です。
よって、ビジネス部門の担当者がデータ分析スキルを身に付け、これらの業務を担うという役割分担が推奨されます。
データサイエンティスト
AIや高度な統計分析などを行うためには、数学・統計・プログラミング・データ処理など高度なデータ分析スキルが必要です。このようなスキルを持ったいわゆるデータサイエンティストは希少であり、各ビジネス部門に個別に配置することは難しいでしょう。
よって、社内にデータサイエンスを担う専門組織を作ることも検討します。各ビジネス部門と連携して、ビジネス部門だけでは分析しきれないような高度なデータ分析業務を担当するような役割分担が推奨されます。
エンジニア
データ分析を行うためには、社内の基盤づくりも必要です。たとえば、データ分析に用いるデータを一元的に管理するためには、データレイク(※1)やDWH(※2)などを構築する必要があります。また、個人情報や機密情報などを適切に扱うためには、セキュリティの確保やデータガバナンスの観点も意識しなければなりません。
社内で効率的にデータ分析を行うためには、IT部門においてこれらの役割を担うエンジニアが必要です。データ分析に関するエンジニアとして、社内のデータ分析基盤を構築し、維持・発展させていきます。
※1:数値情報などの構造化データとテキスト・画像などの非構造化データを合わせて保存できるデータベースのこと
※2:「データウェアハウス」の略称で、構造化データを効率的に保存できるデータベースのこと
その他社内のあらゆる業務担当者
ビジネスにおいてデータを利用することは一般的なものとなりました。このような状況において、データ分析を行うスキルはExcelやパワーポイントのように全従業員が持つべき基礎的なスキルになりつつあるといえるでしょう。
よって、データ分析スキルを持った業務担当者は、あらゆる仕事においてそのスキルを活用できるチャンスがあるといえます。日常業務の中でデータを活用することで効率化や高度化ができないか、また新しい企画を行う際にデータを活用できないかなど、各業務担当者がデータ分析スキルを持つメリットは大きいといえるでしょう。
3. 社内のデータ分析要員を育成する方法
このように、データ分析要員は社内のあらゆるポジションで仕事を担える可能性があります。一方で、企業におけるデータ分析ニーズの増加に伴い、転職市場においてデータ分析要員の確保は難しい状況となっています。これは、各企業がデータ分析担当者を求める一方で、実際にそのスキルを持っている人材が少ないことが要因として挙げられます。
実際に、ある調査ではデータ分析要員を採用しようとした企業のうち「目標としていた人数を確保できなかった」企業は58%に上る(※3)という結果もでています。
※3:一般社団法人 データサイエンティスト協会「データサイエンティストの採用に関するアンケート調査結果」P6より抜粋
このような状況においては、社外からの獲得だけではなく、社内要員の育成によりデータ分析人材を確保していく必要があります。社内での人材育成には、自社のビジネスに関するドメイン知識を持ったデータ分析要員を確保できるという大きなメリットもあります。
個人が自発的に行うスキルアップの取り組みだけでは、組織としてデータ分析要員を確保することは難しいでしょう。データ分析要員を育成するためには、研修プログラムの整備などの施策が必要です。
参考記事:データ分析スキル向上に有効な社外研修 委託先を選ぶ際のポイントも紹介
4.まとめ
この記事では、データ分析スキルを活用できる仕事やポジション、そしてデータ分析要員の育成についてご紹介しました。当社では、従業員の皆さまのデータ分析スキルを高めるために活用できる研修サービスを提供しております。
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