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Success Stories導入事例

「攻め」のDX推進のために、各事業部門からの課題提起を目利きできるデータサイエンティストを増やしたい

エア・ウォーター株式会社
サービス
エア・ウォーター株式会社
5,000名以上 / エンジニア / 推進担当者 / E資格
デジタル&インダストリー、エネルギーソリューション、ヘルス&セーフティー、アグリ&フーズ、グローバル&エンジニアリング、その他の事業
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エア・ウォーター株式会社
研修前の課題・背景

組織ミッションの拡大により、「守り」のDXだけでなく「攻め」のDXがさらに重視されるようになった

DXやAIに関するノウハウが社内に蓄積されておらず、自社のDX推進をデータやAI活用の面で支えることができる人材の育成が急務だった

研修後の効果

事業部が提起した事業課題に対して、投資対効果やAIを活用できるかの目利きができるようになった

外部ベンダーとコミュニケーションを取りながらプロジェクトマネジメントができるようになった

研修のポイント

  • eラーニングによる効率的なインプットと、ワーク・演習によるハンズオンのアウトプット学習によって現場で使えるスキルが身につく
  • 日々データ分析やAI開発に携わっているデータサイエンティストによるライブ講義や研修後のフォロー体制で、実践的なスキルを習得
  • 研修期間

    約半年間

攻めの姿勢にもとづき、各事業にDXを組み込んでいく

― 貴社内のDX推進に関する取り組みについて教えてください。

仁田様:

当社は産業ガスをはじめ、ケミカル品や医療関連機器、エネルギーソリューション、農業関連事業、物流事業に至るまで多岐にわたる事業を展開しています。それゆえ、フォーカスする領域やレベル感を見定める難しさがあるものの、全社でDXを推進しようと取り組んでいるのが私たち「AI・DX推進室」です。

また、以前はどちらかというと「守り」のDXが重視されていましたが、本年度より組織体制が変わり、より「攻め」の姿勢が強化されました。AIなどの技術を業務改善に用いるのはもちろんのこと、各事業部門のサービスにDXを組み込んでいくことが一層求められている状況です。

― なるほど、会社全体で「攻め」のDXを推し進めているのですね。

仁田様:

そうですね。ただし、その過程ではいくつかの課題がありました。例えば、これまでも業務プロセスにAIを組み込むなど具体的なアプローチを実行しようとしたものの、なかなかうまくいかなかったのです。その背景には、自社のノウハウ不足がありました。

そこで挙がったのがDX人材の育成です。1から10まで外部に委託するのではなく、製品化やサービス化する手前の企画段階で「どんな検討が必要なのか」を考えられる人材を育成する。すなわち、データサイエンティストとしての基礎的な知識・知見が身につけられる研修を実施することに決めました。

取り組みやすさとコストのバランスが導入の決め手に

― 具体的に、どのような流れで研修の計画を進めたのでしょうか。

仁田様:

どうすればDX人材が体系的に育つのか、なかでも機械学習にアプローチできる手法は何かといった観点から、ゼロベースで検討を進めました。また、一足飛びに高度な技術を獲得することは難しいため、初級・中級・上級とレベルを分け、それぞれのランクに応じた研修を行う仕組みをつくりました。例えば、初級ではオンライン学習教材を通じた研修。中級では、今回御社にご依頼した「データサイエンティスト育成研修」の受講などです。

― 当社の研修を選定いただいた理由は?

仁田様:

「取り組みやすさ」と「コスト」のバランスの面で、御社の研修が一番マッチすると考えたからです。今回はまず、私のチームの3名のメンバーに御社の「データサイエンティスト育成研修」を受けてもらいました。いずれもDXやAIの素地がないメンバーだったため、基礎知識の習得につながりやすい内容かどうかも選定のポイントでした。

事業部からの課題提起に対し、目利きができる状態に

― 実際に研修を受講いただいた野村様にお聞きします。当社の研修プログラムに対してどのような感想を持ちましたか?

野村様:

今回は学習成果を測るための分かりやすい目標として「E資格」の取得を掲げ、Python講座、基礎数学講座、機械学習講座、ディープラーニング講座の流れで、基本的な部分から学びを深めました。基礎知識のない初学者がE資格を受験するために必要なポイントを一気通貫で網羅的に学べた点が良かったと感じます。

ちなみに私は文系出身で、プログラミングの経験もありませんでしたが、それでも十分に内容を理解することができました。また、ライブ講座で講師の方と質疑応答の時間を取っていただいたり、Qiitaでコードの実装方法などの質問を受け付けてもらったりと、学習を補完するフォロー体制も充実していたと思います。私は最終的にE資格受験のためのJDLA認定プログラムを修了できたため、学んだことがしっかりと身に付いたと感じています。

― 研修での学びは、実際の業務にどのように活かせそうですか?

野村様:

現在、部内の取り組みとして、社内知識を生成AIに読ませ、社内用のチャットボットで回答する施策のテスト検証を進めています。そのチューニングを行う際にも、AIに関する研修での学びが活用できていると感じます。

そのほかにも、AI・DX推進室では、事業部が提起した事業課題に対して、AIを活用するプロジェクトの立ち上げ・支援にさらに力を入れていく予定です。その過程では、下流工程の実働部分は基本的に外部委託をするものの、事業部門からの要望・事業課題を吸い上げて、私たちの部署でAI を活用できるかの目利きを行う必要があります。
今回の研修を受けて、AIを活用したプロジェクトの投資対効果はどうか、本当にAIに任せる必要があるかなど、見当をつけられる状態になりました。さらに、今後外部ベンダーとプロジェクトを進める際も、AIに関する基礎的な理解にもとづいてベンダーとのコミュニケーションやプロジェクトをマネジメントできるようになった点がプラスに働くと考えています。

― DX人材育成に関する今後の展望を教えてください。

野村様:

まずは「DX中級人材」の数を増やすために、今後は御社の講座を受講する対象メンバーを広げていく予定です。その際に、私たちがAIをデータ分析に活用した事例や知見を共有することで、会社全体の「AIに対する期待感」を醸成していければと思います。そのうえで、今後は徐々に人材育成プログラムを内製化し、DX人材を社内の人間自らが教育できる体制を作りあげていくことが目標です。

仁田様:

業務におけるAIの活用機会は今後も増えていきます。その際に、目利きできる人材を増やせるよう、今後もAI・DX推進室のメンバーの育成に努めていく予定です。
同時に、現在はグループ全体のAI・DXに関する基礎的な知見を深めることを目標にしていますが、研修の成果や実績なども踏まえながら、より効果的な人材育成体系を構築していければと考えています。

まとめ

スキルアップAIでは、様々な業界業種で900社以上の企業・自治体に導入いただいております。
ITやデジタルなどのDX推進、​​​​​​AI開発や生成AI活用などのAI導入/推進における、幅広い業界の人材育成の導入事例集をご用意しておりますのでぜひAI/DXの人材育成にお役立てください。

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