Success Stories導入事例
管理職候補社員に対する「DXアイデアソン講座(eラーニング、対面グループワーク)」の提供
- 研修前の課題・背景
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イノベーションの創出を目的に、全社的な取り組みとしてDX推進を進めていた
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各部門のDX推進責任者が、DXの活用イメージを持つことが必要不可欠だった
- 研修後の効果
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他部門の社員とのディスカッションを通じ、DXの実践に向けた取り組みが明確になった
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イノベーションの種となるアイデアが現場起点で提案されるようになった
研修のポイント
- 他社事例を豊富に交え、DXの本来の目的を認識させるプログラム
- 受講者同士のアイデアの創発を目的としたグループワーク中心の構成
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対象者
次年度の管理職昇格候補者
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研修期間
2~3ヶ月
- 研修内容
部門内でDX推進を担う責任者の育成が急務
― 貴社内のDX推進に関する取り組みについて教えてください。
内田様:
当社では「デジタルで、物流に変革を」のスローガンのもと、MLDX(Maruzen Logistics Digital Transformation)という名称で、全社的なDX戦略を推進しています。そのうえで、単なるデジタル化や目の前の業務の改善だけでなく、イノベーションを起こすことを目的とした取り組みの1つとしてDXを進めています。
現在、DXを活用した基幹システムのリニューアル作業を進めていますが、その過程では各部門や各顧客の状況をしっかりと把握しなければなりません。特に当社は陸・海・空それぞれの物流を扱っており、顧客のニーズを吸い上げるためには部門単位で意見を集めることが必要不可欠です。そこで、部門ごとにDX推進責任者を置き、定期的にDX推進部と会合を行う仕組みを作りました。DX推進責任者には、各部門の次長・課長クラスの社員を任命しています。今後は、現場でDXの推進を担えるリーダーたちのスキルアップを目指した人財育成に力を入れていく予定です。
― DX人材の育成に関しては、どのような課題がありましたか?
内田様:
正直、DXに対する社員一人ひとりの意識はそこまで高くはありませんでした。これまでも川崎研修センターが主導で入門的な講座を実施していたものの、仮説思考からデータ検証を中心とした内容にとどまっていました。
DXを推進できるリーダーを作るには、もう少し高度な教育が必要だと感じ、新たな教育プログラムを検討する過程で出会ったのが御社の研修です。
― 現在は「DX講座」および「DXアイデアソン講座(eラーニング、対面グループワーク)」を導入いただいています。当社の研修を導入いただいた決め手を教えてください。
北村様:
「DXアイデアソン講座」の構成や内容が大きな決め手でした。自社内で展開している入門講座はITリテラシーの向上が主目的であるため、どうしてもインプットに終始してしまいがちでした。本来、学んだ知識をどう実践につなげるかが大切であり、アウトプットまで行うことができるアイデアソンの講座は、当社の要望にもマッチするのではないかと考えました。
内田様:
あとは、当社が要望するカスタマイズに対し、担当コンサルタントの方が柔軟に対応してくださったことも決め手の一つです。
DXアイデアソン講座を通じて実践イメージが明確に
― 当社実施の研修に対するお二方のご評価をお聞かせください。
北村様:
受講者が主体的に取り組む姿勢が印象的で、DXに対する概念や認識のズレに気づく良い機会を提供できたのではないかと思います。というのも、当社の場合、社員の多くがDXは単なる業務改善の手段だと捉えている傾向がありました。本来の目的である「組織風土や文化をデジタルで変革し、競争優位性を生み出す」DXのあり方への認識が低かったのです。
ただ、アイデアソンの講座を通じて、さまざまな部門の課題や考え方を知ることで、本質的なDXの意義を感じ取れた社員が多かったようです。なかには、アナログにこだわりがちな現行のやり方に対し、こういう手法で変えられるのでは?というアイデアを得た社員もいたようで、マインドの変革を醸成する機会として有意義でした。
内田様:
私は普段入門講座の講師を務めていますが、今回の「DXアイデアソン講座」には受講者として参加させていただきました。特にグループワークを通じて、自分の業務につながる新たな発想やアイデアを得られた点が刺激的でした。
北村様:
本「DXアイデアソン講座」の受講は、2024年度から昇格要件にも組み込んでいます。したがって、参加者の大半が10年以上の業務経験を持つ、管理職に昇格するタイミングの社員たちです。これまで、若手社員は階層別研修で仮説思考なども学んでもらっていたものの、中堅以上の社員の教育ではほとんどDXに触れる機会がありませんでした。組織内で共通言語を持つ意味でも、今後管理職として会社を引っ張っていくメンバーたちに本研修を受講してもらう意義は大きいかと感じます。
― 受講者のみなさんからはどのような感想があがっていますか?
北村様:
やはり、本来のDXの意味を取り違えていたという感想が多く聞かれました。研修内でアイデアを生み出す経験をしたことで、当社が目指す「イノベーションの創出」に対する意識が高まったのではないかと感じます。実際に、社内の新規事業提案制度である『マルゼンイノベーションチャレンジ』に参加し、提案を行う社員も出てくるようになりました。
また、eラーニングに関しては、他社事例の内容が印象的だったとコメントした社員が多かったです。日常的に当たり前に利用しているサービスも、さまざまなDXのうえに成り立っていると知り、自分たちの業務にも活かせそうだという気づきがあったようでした。
― DX人材育成に関する今後の展望を教えてください。
北村様:
引き続き、DXを進める意義を全社に浸透させていきたいと考えます。DXはビジネスモデルの変革に必要不可欠です。目の前の業務改善にとどまらず、大きな視点での変革意識を一人ひとりが持てるようなDX教育を展開していくことが目標です。些細な気づきでも構わないため、当社全体のプロセスや企業風土が変わるきっかけになれば嬉しいですね。
内田様:
管理職に昇格する全社員が今回の研修を受講しますので、今後社員全員がDXを理解したときに、会社がどのような状態になっているのか楽しみですね。当社が新しい物流サービスの提供を通じて競争優位性を確立するうえで、中核を占めるのがDXです。今後もイノベーションの創出に貢献できる人財の育成に努めていきたいと考えています。
まとめ
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