2018年から2022年までAIジェネラリスト基礎講座を受講し、AIの基礎知識を有する人材がある程度揃ったと感じています。定量的な研修成果としては、2024年6月現在で講座受講者を中心に178名の「G検定」有資格者がおります。

AIの基礎知識だけを持っていても、それを実務に生かすのは、意外と難しいものです。そこで、G検定保有レベルの人がAIプロジェクトの企画や推進するスキルを身につける研修を実施することにしました。

今回の研修では、実際にAIを活用したプロジェクトを擬似的に企画・遂行することで、必要なノウハウが習得できました。特に、研修内でAI開発にかかるコスト計算と投資回収計算を実際に行ったことが受講者にとって大きな学びになったと感じています。経済性の観点は民間企業では必ず考慮しなければならない点ですので、非常に実践的で実用的なAIプロジェクト推進スキルが身についたのではないかと思います。

今回の研修で、受講者が実務に使えるスキルを身につけられた理由としては、当社の現状を踏まえて講座内容をいくつかアレンジしていただいたことだったと感じています。
一つ目は、研修冒頭に生成AIの講座を入れていただきました。技術発展の著しい生成AIへのキャッチアップしたうえで、後に続く対面のワークで生成AI活用を実践したことで、知識と活用スキルを定着させることができました。また、コンサルタントからの提案で、ワークは2回行い、1回目は一般的な課題、2回目は実際に当社が直面している課題を扱いました。受講者の発表内容からは1回目と2回目でAIプロジェクトの企画や推進スキルの顕著な向上が見られ、とても有意義に感じました。

まず、eラーニングの完了率が100％でした。業務の都合等で一部ワークには参加できない方もいましたが、それでも93％という高い履修率になりました。受講者がためになると感じたからだと思いますし、主催者としても満足しています。
業務に応用できる実用的な内容だったというフィードバックもありましたし、実際に受講後のアンケートに実務でのAI活用の具体的なアイデアを書いた受講者も複数いました。

AIを活用したイノベーションの創出や研究開発の効率的な遂行に向けて、AIプロジェクトの企画・推進スキルを今後も伸ばしたいので、しばらくは今回のAIプランニング講座を継続していきたいです。
受講者の中には「AIの基礎知識が不足しているのを痛感した」「G検定を取ったのがだいぶ前だったので忘れてしまった」という回答もありました。これがAIを学び続ける良い動機づけになったと考えていますので、次回はAIの基礎の復習もしっかりできるようにしたいと考えています。

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