導入事例
「ビジネスパーソンのための対話型生成AI講座」と「プログラマーのためのコード生成AI講座」を実施
- 研修前の課題・背景
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既に生成AIの活用に向け研究開発や生産技術のシフトが進むも、仕事内容によって、社員の生成AIの活用度合いにバラツキがあった
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生成AIに限らず今まで習得していない先端技術をスピーディに自律的に活用できるレベルまで全社員を引き上げる必要があった
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エンジニアのシステム開発業務に限らず、営業、事務などの業務も含めて、すべての社員が当たり前に生成AIを活用するための段階的な強化施策が必要だった
- 研修後の効果
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各職種での生成AIの活用の波が広がり、社員自らが生産性や価値を高めることができた
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生成AI利用にあたっての意欲的で自律的な活動が広がっている
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全てのエンジニアが技術の根幹となる素地を持つことで、自身の業務へ適用するためのハードルが下がり、より専門性の高い技術活用の取組へ繋がった
研修のポイント
- エンジニアの業務に合わせた実践的な演習プログラムで生成AIの実務応用スキルを習得
- 約2,000名の所属メンバー全員を対象とし、生成AI活用スキルを習得
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対象者
産業事業グループの社員
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研修期間
約1年間
- 研修内容
生成AI・生成AI周辺技術を社員全員に短期間で獲得させる
― まずは生成AI関連の研修を導入した背景や目的を教えてください。
望月様:
SCSKでは、グループ技術戦略「技術ビジョン2030」においても、2030年までに高度デジタル人材を10,000人育成する目標や「AI駆動型開発の100%適用」が掲げられています。
また、社長メッセージでも「生成AIを活用した業務効率化」の方針が示されるなど、トップダウン型で生成AIの活用が進められています。
太田様:
当社は2024年度より新たな中期経営計画がスタートしており、その1つの施策として「開発のデジタル化」が掲げられています。システム開発における各工程の生産性向上・品質向上を目指し、全技術者・全案件への適用を目指している最中です。
そのような背景を踏まえ、大きく2つの目的で社員の育成を行っています。1つが、営業、事務といったバックオフィス社員が生成AIの利活用を実践できること。そしてもう1つが、技術者が、これまで得た生成AIをはじめとした先端技術の知識を、自分たちのサービスにどう適用できるか自律的に考え、活用する能力を育むことです。そのために、現在は「基礎」「応用」「実践」の3段階で研修を企画しています。
― 研修導入以前、生成AIの利活用に関してはどのような課題がありましたか?
望月様:
生成AIをはじめとした先端技術を自律的に追いかけてほしいと考えていて、そのための情報や機会を早期に提供する必要がありました。そのような意味でも、現場の社員一人ひとりが生成AIの技術を理解し、業務効率化や利益創出に向けて実践するきっかけを作ることが必要不可欠でした。
実務における生成AIの活用イメージが明確に
― スキルアップAIの研修を導入いただいた決め手をお聞かせください。
太田様:
当社の要望に対して、柔軟かつ前向きに、そしてスピーディに対応いただいた点が大きな決め手でした。
ライブ講義のご相談に関しても、各社からさまざまな提案をいただきましたが、御社が最も当社の意見を汲み上げながらプログラムを調整してくださったと感じています。
望月様:
コンテンツに関しても、全体の流れや構成を含め、当社が希望していた内容に近しい印象がありましたね。
― 現段階で、研修受講者からはどのような感想があがっていますか?
太田様:
現在、「ビジネスパーソンのための対話型生成AI講座」と「プログラマーのためのコード生成AI講座」の2つを、それぞれeラーニングとライブ講義で実施しています。
特にバックオフィス系業務を担当するメンバーから、「受講して良かった」という声をもらうことが多いですね。というのも、当社はこれまで技術者向けの研修は充実していましたが、バックオフィスメンバーへの先端技術に関する研修機会が相対的に少なかったからかもしれません。
実際に、「自分たちの業務における生成AIの活用方法が分かった」といった感想も多く、例えば情報の調査などにプロンプトエンジニアリングを活用しはじめたメンバーもいるようです。
技術者メンバーに関しても、実務ベースで学習できたため、実業務への応用イメージが湧いたとの声が寄せられています。講師の進行もスムーズでしたし、コンテンツについてはポジティブなコメントばかりでした。
新たなプロダクトやビジネスの創出も視野に、次のステップを目指したい
― 今後の課題や展望を教えてください。
望月様:
学んだ知識を実践につなげられる人材を増やすことが、今後の課題です。
例えば、バックオフィス系のメンバーには、今回は基礎的な知識を身につけてもらったため、自身の業務への応用に期待しています。
今後はワークショップなどを通じ、より高度な生成AIの業務への活用方法を内部で議論しながら取り組むことも必要かもしれません。
また、技術系メンバーに関しては、本年度は生成AIの利活用に向けた素地を整えることが目標であり、現在の業務にどう適用するかが中心でした。
今後は、生成AIを用いたプロダクトの開発など、ビジネスを創り出す動きにも注力していく可能性が考えられます。人材育成マップを作成したうえで、レベル別の育成目標や具体的なスキル獲得ステップなどを検討することも視野に入れています。
技術者、バックオフィス社員ともに現状で第一段階の目的は達成できたと感じますので、
より専門性の高い活動に取り組んでいく予定です。
そのうえで、今後は新入社員や中途採用社員の育成につながるサイクルを築きあげていくことができればと考えています。
まとめ
スキルアップAIでは、様々な業界業種で900社以上の企業・自治体に導入いただいております。
ITやデジタルなどのDX推進、AI開発や生成AI活用などのAI導入/推進における、幅広い業界の人材育成の導入事例集をご用意しておりますのでぜひAI/DXの人材育成にお役立てください。
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